「クビですか？」──ある日、鹿子小穂（松下奈緒）は父が経営するアウトドア用品メーカー、フォーンから突然解雇される。そんな中、渡会花緒里（内田有紀）に拾われてヘッドハンターに。ボスの並木剛（小手伸也）と有名ホテルの案件で初仕事に挑むが、そこには競合の剛腕ヘッドハンター戸ケ里政樹（渡部篤郎）が……。一方、フォーンに暗雲が漂い始める。その裏にも小穂が解雇された背景にも、ある人物の策略があった……。
昼はヘッドハンティング、夜は花緒里に倣って高級ラウンジで人脈作りに励む小穂。次の案件はスポーツアパレル会社。プロ経営者の畔田知行（要潤）も候補に入れるべく息巻くが、実はクライアントは経営立て直しのため「リストラ屋」ともいえる人材を求めていた。そして、リストラに異様に固執する文房具メーカー社長に目を付けるが……。そんな中、小穂の父親の会社、フォーン買収を狙うある企業に戸ケ里が入れ知恵をし……。
花緒里から正規採用試験として言い渡されたのは、老舗かばんメーカーの後継者探し。社長は末期がんで、長年絶縁状態の息子がいた。会社を守れる人材は通常のヘッドハンティングでは難しいことに気付く小穂。「メイドインジャパン」を徹底する社長のものづくりへの姿勢は、経営難に陥りつつあるフォーンと通じるものがあり、小穂はさまざまな想いを巡らしながら奮闘するが……。その一方で、フォーンの買収計画は着々と進んでいた。
報酬額は破格の5000万円──さまざまな業界のヘッドハンティングの依頼に奮闘する小穂に、外資系化粧品トップブランド、ジェレミアの日本法人社長を探す案件が舞い込んでくる。息巻く小穂だが、宿敵の戸ケ里はじめ数々の敏腕ヘッドハンターたちとの熾烈な戦いが待ち受けていた。ある有力候補ひとりに絞って勝負に出るが……。その裏で、同時に戸ケ里が手を回しているフォーンの買収計画は予想だにしない展開を迎えつつあった。
