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All Seasons

Season 1

  • S01E01 15年目のラブレター

    • October 8, 1998
    • Fuji TV

     15年前のクリスマス・イブ、福島県で市会議員一家が惨殺される。12歳の次女だけが奇跡的に無傷で発見された。第一発見者を装った大学生・国府(陣内孝則)が逮捕された。  現在。蘭専門の植物園で働く大庭実那子(中山美穂)は小学生の時、家族を交通事故で失い、そのショックで当時の記憶が曖昧になっている。実那子にはエリート商社マンの恋人、濱崎輝一郎(仲村トオル)がいる。3カ月後のクリスマスに結婚を控え、幸福を実感していた。  伊藤直季(木村拓哉)はイベント専門の照明会社に勤めるライティングデザイナー。ある日、直季のもとに幼なじみでフリーライターの中嶋敬太(ユースケ・サンタマリア)から「国府が出所した」という情報が届く。  直季は4年つきあった恋人・由理(本上まなみ)に突然別れを告げる。訳が分からない由理に冷たい言葉を浴びせる直季。「これから出逢わなきゃいけない女がいるんだ」直季は国府の出所を機に、ある決意を固めていた。  ある日、実那子が新居への引っ越しに備えて荷物の整理をしていると古いダンボールから幼い字で書かれた差出人不明の手紙が数通出てくる。少女時代、故郷の群馬から東京に引っ越してくる時にもらったラブレターだ。便箋にぎっしり書かれた少年の思い。その中に「15年目の今日、眠れる森で逢いましょう」と謎めいた文章を見つける。手紙の日付を見ると、それは2日後のことだった。確かに思い出の森はある。自分を待つ人間、過去が自分を呼んでいるような気がした。  約束の日、長い間背を向けてきた故郷へ、過去を辿るように一人旅に出る実那子。輝

  • S01E02 つきまとう男

    • October 15, 1998
    • Fuji TV

     直季は実那子が働くオーキッド・スクエアにいきなり現れ「あんたは俺の一部なんだから」という言葉を残し去っていく。実那子が後を尾けると、ビルのライティングをテストしている作業現場に出た。近くの機材トラックには「ライトセーバー」と社名ロゴがある。直季の素性を知る実那子。  一方、直季は、敬太に実那子の婚約者、輝一郎について詳しく調べてほしいと頼む。弱みが見つかったら、結婚を壊すために利用するつもりだった。敬太は仮出所した国府が行方不明になっていることを直季に伝える。「国府が殺し損ねた女の子をどうしてお前が追いかけているんだよ」敬太は尋ねるが、直季は理由を明かさない。  そのころ実那子は自分の部屋で、輝一郎と鍋を囲んでいた。「親父が君に早く会いたがっているよ」と輝一郎。父親・正輝が最近帰国して、結婚祝いに実那子の肖像画を描きたいと言っているらしい。正輝は海外で高い評価を得ている画家だった。輝一郎はさらに、自分が中学生の時に家出したまま帰らない母親・麻紀子についても話す。7年後に失踪宣告が認められ、法律上、麻紀子は死人になっていた。  二日後、オーキッド・スクエア。実那子は園長に呼ばれる。大量の蘭を発送したが、注文した覚えはないと言われたと言う。電話で注文を受けたのは実那子だった。  疲れて家に帰るとアパートの前には消防車が。火元は実那子の部屋からだった。玄関のポストに発火装置が投げ込まれていたと実那子は消防署員から聞く。  アパートに居づらくなった実那子は輝一郎と相談してとりあえず自分だけ新居のマンションに引っ越すことに

  • S01E03 記憶が嘘をつく

    • October 22, 1998
    • Fuji TV

     実那子が引越してきた新居のマンション。その向かいのアパートに直季も引越してきた。「こんなところで何をしているの」と問いつめる実那子に「何処に住もうと勝手だろ」と直季。輝一郎に相談せず、自分一人の力で解決することを決意する実那子だった。  輝一郎は文化事業局、武藤部長に呼ばれる。輝一郎が九条物産の絵画を、会社側にも内密に不正取り引きしている、という内容の中傷記事が週刊誌に掲載されるらしい。さらに武藤は「上司の娘を捨てて純愛を貫いた濱崎輝一郎に拍手を」というファクスを見せた。武藤は自分の娘のことを書かれたファクスが会社中に出回っていることを激怒していた。結婚式が終わった頃、武藤は輝一郎に海外勤務の辞令を言い渡そうとしていた。  結婚式の招待状リストを作る実那子と輝一郎。実那子は輝一郎が会社の上司を一切招待していないことを心配する。「もしかしたら私たち、みんなに祝福されていないんじゃないかな」輝一郎は会社であったことを実那子に打ち明ける。  実那子は輝一郎が帰った後、直季のアパートへ。週刊誌に輝一郎のことを密告したのはあなたでしょう、あなたの目的は何?と突きつけると直季は「愛だよ、愛」と答える。直季の真の目的が分からない実那子は憤懣やるかたない思いだ。   実那子が帰った直季の部屋に敬太が訪れる。国府の足取りはぷっつり途絶えてしまったようだ。  翌朝、実那子は通勤の道でまたもや直季に出会う。「薄気味悪いけど引きずられるものを俺に感じているから、婚約者に俺のことを話せないんだろう」と言う直季に「自惚れないで」と足早に去る

  • S01E04 暴行

    • October 29, 1998
    • Fuji TV

     実那子(中山美穂)の記憶が徐々に戻りつつある―――。記憶のフラッシュバック現象が実那子に起こったことに直季(木村拓哉)は危機感を覚える。  記憶している過去は、本当に自分の過去なのか?実那子は、故郷だと思いこんでいた群馬の新聞を閲覧する。しかし、交通事故で次女を残し家族全員が死んだ事件など、どこにも見あたらない。次に出生地である福島の新聞を調べると・・・。  そこには市会議員一家惨殺事件の記事があった。「貴美子さんと交際していた大学生・国府吉春容疑者は、警察に通報した第一発見者であったが、事件から3日後、殺人容疑で逮捕された。貴美子さんとの交際を父親の明仁さんに反対されたため、衝動的に家に押し入り、次女の実那子さん以外の3人を殺したと警察は見ている」という記事を見て愕然となる実那子。  実那子は輝一郎に全てを告白する。「今と未来だけで人は生きていける。実那子の苦しみは半分、俺が引き受ける」と輝一郎は言い、実那子は胸を熱くする。帰り道、輝一郎は白いドレスをなびかせて走り去る女の姿を見る。「母さん・・・」惚けたように立ちつくす輝一郎。  直季は何かを知っている。実那子は自分の過去を明らかにするために、直季のアパートを訪れる。しかし、風邪を引いて寝込んでいた直季の看病をさせられる羽目になってしまう。実那子の追求をのらりくらりとかわす直季。しかし、直季と会話している内に実那子は、直季の過去、好みなど、あまりにも多くのことで自分との間に共通点があるののに気付く。  輝一郎は父・正輝(岡田眞澄)のアトリエを尋ね、そこで母・麻

  • S01E05 隠れ家

    • November 5, 1998
    • Fuji TV

     実那子(中山美穂)は輝一郎(仲村トオル)と共に眠れる森へ向かう。実那子の記憶の中では、そこは中嶋敬太(ユースケ・サンタマリア)とターザンごっこをして遊んだ森だった。しかし思いだそうとすればするほど、記憶は曖昧になる。  森の奥で出会ったのは伊藤直巳(夏八木勲)。直季(木村拓哉)の父親だった。直巳は実那子に「あなたは15年前の患者さんだ」と言う。直巳は催眠療法の大家で、この森で精神の治療を行っていた。  15年前、実那子の叔父、大庭善三は、家族を亡くし殺人現場に取り残され心を閉ざしてしまった実那子を、直巳のもとに連れてきた。直巳は実那子に催眠療法を施し、記憶の埋め込みを行った。実那子が生まれ育った土地を群馬だと思いこんでいたのはそのためだった。  にわかに信じることが出来ない実那子に、直巳は15年前のビデオを見せる。そこには12歳の実那子が、直巳から精神療法を施されている様子が映し出される。そして実那子に埋め込まれたのは直巳の息子、つまり直季の記憶だった。治療が終わり、実那子がコテージから去った後、直巳は直季に、実那子に施した治療について説明した。埋め込んだ記憶は15年が耐久性の限界であること、そしていつか本物の記憶が甦ることを。  「直季は本当の記憶、その恐怖の体験を思い出したときにあなたの役に立ちたいと思ったのかもしれない。あるいは15年前の殺人犯、国府(陣内孝則)が出所したのを知ってあなたを守るために姿を現したのかもしれない」と語る直巳。  輝一郎と実那子は眠れる森を去る。「今なら誰も知らないところへ行けるぞ

  • S01E06 真犯人

    • November 12, 1998
    • Fuji TV

     直季(木村拓哉)は、出所した国府吉春(陣内孝則)の足取りを掴むために、吉春の兄・和彦と会い、横浜中華街に住むという刑務所時代の友人・玉置(山路和弘)を訪ね、国府がすでに実那子(中山美穂)の職場をつき止めていることを知る。さらに国府とは夫婦同前の玉置の妹、春江(横山めぐみ)からは「あいつに地獄をおしえてやる」と失踪前の国府が不気味につぶやいていたということも聞かされる。殺し損なった一人を殺そうというのか?  一刻も早く国府を捕まえなければ!直季は再び敬太(ユースケ・サンタマリア)と共に国府を探し始める。  一方、輝一郎(仲村トオル)は週刊誌に、会社には内密に不正取引をしている実態を暴かれ、それでも絵をさばいて利益を上げるよう上司に迫られる。ギリギリのところでふんばりながら、輝一郎も、二か月後に迫った結婚式を何とか無事迎えたいと考えていた。  そんな時だった、輝一郎の前に再び、白いドレスを身にまとった母・麻紀子(原田美枝子)が姿を現したのは。  行方をくらませすでに死んだことになっていた麻紀子は、今までずっと輝一郎を見ていた。実那子のことも知っているというのだ。朦朧とする輝一郎の脳裏に、22年前の記憶がよみがえる。「あなたを惑わす人間は、お母さんが許さない」麻紀子は輝一郎にそう言っていた・・・。我に返った輝一郎の中に、恐怖とともに母の言葉がリフレインしていた。 15年前のあの日、いったい母、麻紀子ははどこにいたのだろうか?  数日後、引っ越し準備のため輝一郎のマンションで片付けをしていた実那子は、クロゼットの中から輝一郎

  • S01E07 タイムカプセル

    • November 19, 1998
    • Fuji TV

     「家族を殺したのは私なの・・・。だから国府は私を探しているんじゃないの?罪をなすりつけた真犯人に復讐するために」。  フラッシュバックで実那子(中山美穂)が見た過去の記憶の中で、 12歳の実那子は返り血を浴び、手には刃物を握りしめていたという。  運び込まれた病院のベッドで取り乱す実那子に、直季(木村拓哉)は本当に実那子がそんなことをするような子だったのかを調べてきてやると約束する。敬太(ユースケ・サンタマリア)と共に実那子が少女時代を過ごしたという福島県御倉の町にやって来た。  15年前の惨劇のあった町の人は、事件のことを話すことを避けているようだったが、それでも直季は、実那子と仲良しだったという高木佐江に会い、幼い美那子の体に何故か痣(あざ)があったことを聞き出した。   敬太は直季のもとに御倉渓谷で起こった、沖田将人という男の子の変死事件の情報を持ってきた。将人は実那子と一緒にピクニックに行った時、誤って川に落ちてしまい、実那子が誰かを助けにいこうと走ったのも及ばず溺死してしまったらしい。  しかし、その時、現場に実那子の父・明仁を目撃した者がいたという。それは他ならぬ実那子自身だった。しかし、その証言は地元の名士だった明仁の力もあってか、もみ消されてしまっていた。  当然、父親に助けを求めたであろう実那子。しかし無表情で見返すだけだった父・明仁のことを、将人を川に突き落とした犯人だと実那子が思ったとしても不思議ではない。殺したいと思うほど恨んだとしても・・・。  東京に戻った直季から、このことを聞いた実那子はそう

  • S01E08 告白

    • November 26, 1998
    • Fuji TV

     直季(木村拓哉)は福島・御倉から東京に戻ってくる。敬太(ユースケ・サンタマリア)は実那子が少女時代に森に埋めたというタイムカプセルについて聞くが、直季は、子供のガラクタだったとごまかす。実那子(中山美穂)に対しても、実の父の写真を見たことを言おうとはしなかった。    ある朝、輝一郎は実那子が居なくなったことに気付き、直季のアパートのドアを叩く。携帯電話の電源は切れていた。実那子は「殺人の前科があるかもしれない女だから、あなたを不幸にするかもしれない」と言っていたことを思い出す。  実那子は故郷の御倉に戻ることによって、記憶の鍵を開こうとしている!  二人は、咄嗟に実那子の行き先を確信し、後を追いかける。  御倉にやって来た実那子は、まず廃墟と化した殺人現場の生家に立った。隣接する教会を見やり、なんとか記憶の糸を手繰り寄せようとする。  その時、直季と輝一郎が実那子のもとにやってきた。 「何も思い出せない・・・」悲しい表情を浮かべる実那子に輝一郎は、「無理やり思いだすことはない」と優しく言う。  落ち込む実那子を輝一郎は、励ますように自分が通っていた大学の学生寮に連れていった。実那子の姉と国府(陣内孝則)のことを話す輝一郎。実那子は国府と姉との恋のキューピットだった。もし自分が事件の日この町に居たら国府を止めることをできたはずだと、輝一郎は悔やしそうに語るのだった。  実那子の家族が眠る墓地を訪れた三人は、墓前に置かれたバイオリンの楽譜を見つける。国府がここにやって来たことを知る三人。「もし自分が犯人だったら、その時

  • S01E09 マリアは見ていた

    • December 3, 1998
    • Fuji TV

     直季(木村拓哉)を襲い、人気のない雑木林に連れ込んだ国府(陣内孝則)は掘った穴に直季を埋めようとした。狂気の表情で「助けて欲しければ、これ以上俺を探すな」と迫る国府に、直季は死の恐怖から助けて欲しいと懇願する。  だが、数日後には再び中華街で春絵(横山めぐみ)を見張る直季の姿があった。直季は敬太(ユースケ・サンタマリア)と合流し、15年前の殺人事件を担当したという福島県警の元刑事、小椋(佐川満男)と会うことになった。  その刑事が克明に事件当夜のことを思い出し語り進むうちに、直季と敬太は国府犯人説に疑問を持ち始める。  何故、実那子は一人だけ生き残ったのか?犯人は恐らく実那子も殺すつもりだった。しかし、突発的な事態が起こり逃げざる得なかった。そして、その突発的な事態というのが、国府が現れてしまったことなのではないかと。  小椋は後日、面会で会った国府が別人のようになってしまっていたことを話し、「同じように、恐怖という牢獄につながれている人間がいる」といっていたことを思い出す。真犯人にたいする国府の復讐心は、その時芽生えていたのだ。  直季達は、犯人の逃走経路である隣の教会を訪れる。   そこで、外国人神父のフランコから事件直後の不可解な出来事を聞きだすことができた。ある日匿名の信者から『マリア様に光をお与え下さい』のメッセージと共に二百万円がポストに投げ込まれたという。  逃げる途中、マリア像に返り血を浴びた姿を見られた犯人は、懺悔の思いで金を届けたのだ!直季は直感した。拘留中の国府にそんなことができるはずもない!真

  • S01E10 サンタクロース

    • December 10, 1998
    • Fuji TV

     直季(木村拓哉)は直巳(夏八木勲)の元を訪ね、15年前の事件について迫る。しかし直巳は確かにその場にはいたが、事件とは関わり合いのないことを直季に説明する。  再び敬太(ユースケ・サンタマリア)と中華街で春絵(横山めぐみ)の張り込みを始める直季。敬太が掴んできた情報によると、国府(陣内孝則)らしき男がサンタクロース姿のサンドイッチマンとして近所に現れたらしい。   数日後、中華街に、赤い衣装を身にまとったサンタクロースが現れる。  子供たちの嬌声を振り払うかのようにやってきたサンタクロースは、直季が見張っていたアパートに入って行く。一人きりだった直季は、アパートから町工場の廃墟へと逃走するサンタクロースを追いかける。しかし、そこで直季は不意打ちを食らう。鉄材が降り下ろされる。  倒れて身じろぎしなくなった直季に、それ以上攻撃を加えることをやめたサンタクロースは、顔を覆っていた髭のマスクを外し、その場を去ろうとする。その時、朦朧とした意識の中、直季は手にしていたカメラをサンタにむけ、シャッターを切った。サンタクロースは再び直季を襲おうとしたが、それは集まってきていた子供たちによって遮られてしまう。  病院で精密検査を受けることを拒み、直季はアパートに横たわっていた。敬太に知らせを受けた実那子が真っ先に駆けつける。自分のせいで傷だらけになっている直季に涙する実那子。それでも直季は「大切な思い出が眠っている、俺達の眠れる森に行こう」と呟く。疲れて寝息を立てる直季の顔にそっと手を伸ばす実那子。しかし思いとどまり、部屋を去っ

  • S01E11 殺人者

    • December 17, 1998
    • Fuji TV

     直季(木村拓哉)は、自分が撮った写真が原因で由理を失ってしまったと激しい自責の念にかられる。警察に国府を指名手配してもらうよう敬太(ユースケ・サンタマリア)は言うが、直季は事件当夜の由理の足取りを独自に探り始める。  同じ頃、オーキッドスクエアの実那子(中山美穂)の元に由理からの手紙が届いていた。そこには一枚の写真を見て謎が解け始め、確信を得るためにある人物と会おうとしていること、実那子は自分の過去から目を離すべきではない、負けないでほしいということがしたためられていた。そして最後に『わたしも負けません。直季と苦しみを分けあい幸せになるつもり』だとも。  自分たちばかりが幸せになることをためらう実那子。しかし輝一郎は、国府の脅しに屈せず、立ち向かうべきだと言う。  その頃、直季は由理とよく来ていた東京タワーが一望できるあるビルの屋上にいた。最上級のウォッカを敬太に買いにいかせ、そこで二人きり、由理の葬式をはじめようというのだ。  直季は由理の殺害現場はこの屋上だと限定した上で、意外な推理を敬太に投げかける。「あの写真はサンタクロースの正体を撮影した。15年前の殺人事件の真犯人だ。 写真は大金に変わる。それを手に入れたかった人間がサンタクロースの他にもう一人いたんじゃないか・・・」。  ここまで聞いた敬太は急に焦りの色を浮かべた。 「どうした?その腕の引っ掻き傷は」。さらに迫る直季の鬼気迫る表情に、敬太はいたたまれずに全てを打ち明け始める・・・。

  • S01E12 聖夜の結婚式

    • December 24, 1998
    • Fuji TV

     実那子は15年前の真実を知るために直季と共に直巳のコテージを訪れる。直巳は催眠療法を施して実那子の記憶の扉を開ける。記憶は包丁を握り、返り血を浴びた犯人が国府だったことを実那子に告げる。また実那子は記憶の時間旅行の中で、タイムカプセルに埋めた父親の写真も見る。それは他ならぬ直巳だった。直季と実那子は兄弟だった。「幸せになれよな」今は仲のいい姉のように実那子に言える直季。駆けつけた輝一郎に、実那子は凛とした面もちで「犯人は国府だった」と言う。  クリスマスイブ、大型クルーザーが出航する。その中にはウエディングドレスの実那子、タキシードの輝一郎、離れたフロアには直季の姿もあった。そしてウェイターに変装した国府の姿も。船上での結婚式が始まろうとした矢先、直季の携帯に刑事から連絡が入る。「敬太が最後にかけた番号が分かった。相手の場所が電波から特定できた。君が今いる船の上だ」。