伊良拓斗は気が付くと、ファンタジー世界のような森の中にいた。そこで拓斗は自分がプレイしていたゲームのキャラクター、「汚泥のアトゥ」と出会う。「――僕たちの国を作ろう。僕と、君だけの王国を」まずは引き籠もって、密かに情報収集を行いたい拓斗。しかし、この世界の住人であるダークエルフの一団と出会ってしまい……。
拓斗はダークエルフの賢者、モルタールと会談を行う。森の中を安住の地としたいモルタールと、すぐに出ていって欲しいアトゥで、意見は真っ向から対立。このまま交渉は決裂するかと思われたが――。 「ねぇ、君たち――僕の国民になってよ」 拓斗の予想外の一言。天才ゲームプレイヤー、イラ=タクトの戦略とは……⁉