国語教師･坂本金八(武田鉄矢)は､世田谷の中学から下町の桜中学校に赴任した｡金八が担任をする3年B組は来春の受験を控えピリピリしていたが､最初に”僕””私”というテーマで作文を書かせた｡その日､金八が帰宅すると吉村孝(小山渚)という生徒から､遺言めいた内容の電話がかかってくる｡
金八(武田鉄矢)の下宿先が決まった｡池内先生(吉行和子)の母･シカ(都家かつ江)が面倒を見るというのだ｡金八の引っ越しを聞きつけた運送屋の息子･田中康一(新井つねひろ)は､父･一治(小島三児)に金八から運送の費用を一切もらわずに請け負うよう頼みこむ｡すると､康一が内申書のために金八を買収しようとしたと､ウワサがクラスに広がった｡
梶浦裕二(野村義男)は､通学途中に見かける高校生･遠野町子(池上真智子)に一目ぼれした｡授業中もぼんやりして勉強が手につかない状態の裕二を心配した金八(武田鉄矢)は､翌朝気づかれないよう裕二の後をつけた｡そして､裕二の視線の先に町子を見つけ､裕二の気持ちを知った金八は､授業で万葉集の中の恋の歌を取り上げる｡
金八(武田鉄矢)は､生徒たちと交換日記をするため生徒にパチンコの景品のノートを渡していた｡すると､浅井雪乃(杉田かおる)が突然倒れる｡数時間後､天路先生(倍賞美津子)が君塚校長(赤木春恵)に､雪乃は妊娠していると報告する｡早速､3年担当の先生が召集され協議するも結論は出ず､金八と天路が雪乃から事情を聞く｡
雪乃(杉田かおる)はすでに妊娠7カ月で､その事実が宮沢保(鶴見辰吾)との愛を一層深まらせた｡金八(武田鉄矢)はとりあえず雪乃を池内家に預け､保には自宅謹慎をさせた上で､左右田先生(財津一郎)と雪乃の自宅を訪ねるが､雪乃の父･正太(牟田悌三)は話に耳を貸そうとしない｡雪乃の家では長男･洋一(田鍋友啓)の大学受験だけがすべてだった･･･｡
雪乃(杉田かおる)は子どもを生むと決め､それに応えるように保(鶴見辰吾)は転校を取りやめ､周囲の目に立ち向かう決心をした｡金八(武田鉄矢)は､職員会議で生徒たちへの”特別性教育講義”開催を主張し､君塚校長(赤木春恵)の決断で公開授業が開かれることに｡
星野清(近藤真彦)が突然､えりの高い学ラン姿で登校してきた｡職員室では清の服装違反が問題となっていたが､金八(武田鉄矢)は少しも意に介さなかった｡翌日､清だけでなく高倉勇(館川喜年)､梅原明(芹沢安比沙)も同じような長ラン姿で登校してきたため､クラスや職員室で騒ぎは大きくなった｡
左右田(財津一郎)の授業中に越智はるみ(藤島ジュリー景子)が突然､東條絹子(平山裕美)の頬を打ち､教室を飛び出した｡金八(武田鉄矢)がはるみの家を訪ねると､はるみの母･良枝(小林千登勢)は興奮して話にもならなかった｡はるみは自分の部屋に立てこもった後､学校に出てこなくなるが､金八はクラスに戻れば解決する問題と思い､半ば強制的にはるみを学校に引っ張ってくる｡絹子をはじめクラスのみんなが温かく迎えるが､はるみは･･･｡
数学教師･乾(森田順平)は期末テストのワースト10を発表し､入試テクニックを主体として授業を進めると宣言｡激高した平山英吉(茂木昌則)ら一部の生徒は乾を取り囲み､九十九弥市(大堀英樹)は乾の頭を殴ってしまう｡事件を聞いた金八(武田鉄矢)は乾のもとに駆け付け謝るが､乾は授業をボイコットするの一点張り｡
生徒の保護者から歳暮が舞い込み､虚礼廃止論者の金八(武田鉄矢)は､一軒一軒回って歳暮を返しながら､ついでに家庭訪問をした｡すると､畑中マミ(大綱めぐみ)ら数人が朝帰りしたというウワサが金八の耳に入る｡その真偽を確かめるため彼女らの家を訪ねるが､みんなで勉強していたという｡ほかの生徒からディスコに行っていたことを聞き出した金八は､君塚校長(赤木春恵)を訪ね､先生たちが招集された｡
金八(武田鉄矢)のもとに清(近藤真彦)ら男子生徒が数人現れ､コンサートに行くつもりだが､切符を管理している沢村正治(田原俊彦)が行方不明だという｡やがて金八のところに正治から電話が入り､コンサート会場で待っているという｡清らは金八を誘い｢海援隊｣のコンサートへ｡コンサートにいたく感激した金八は､帰りながら故郷や母親のことを生徒たちに喋りまくってしまう｡しかし､正治に親がいないことに気付き､金八は反省する｡
3年だというのに野球部の活動に熱中している英吉(茂木昌則)のもとに､先輩の邦枝(佐藤秀美)が高校の野球部のコーチ･斎藤(木下俊彦)を伴って現れた｡英吉はスカウトされたと大喜びし､教室中が彼の話題で持ちきりに｡早速､君塚校長(赤木春恵)を囲んで職員会議が開かれた｡英吉の成績では到底入れる高校ではなく､勉強で苦しむことは目に見えていた｡
私立高校の入試までちょうど1カ月という時､卒業生の浅岡達也(古尾谷雅人)がオートバイで校庭へ飛び込んでくる｡そして｢高校の願書を出すにあたって､絶対に先公の言いなりになるな｣と2階の窓を見上げて叫ぶ｡浅岡が走り去った後の3年B組は騒然とし､制止する金八(武田鉄矢)に､麗子(三原順子)と明(芹沢安比沙)が高校進学をやめると言い出した｡放課後､明は金八に大工になりたいことを話す｡夕方､金八が麗子の家を訪ねると･･･｡
高校入試を1カ月後に控え､雪乃(杉田かおる)の出産予定もあと1カ月と迫っていた｡高校入試の願書の提出が始まるが､保(鶴見辰吾)は願書を提出するのをためらった｡金八(武田鉄矢)が保に問いただすと､雪乃と子どものために就職するというのだ｡このことはクラスでも話題になり､大騒ぎに｡安恵美智子(小林聡美)から保が高校へ行かないと聞いてショックを受けた雪乃は､金八とともに保を訪ね､高校へ行くよう説得する｡
高校入試まであとわずかとなった折､優等生の岡村一男(高橋幸喜)が痴漢の疑いで警察に捕まった｡金八(武田鉄矢)は早速警察に行き､一男の母親･良子(大森暁美)も駆け付けた｡一男が女子高生に飛びかかったのは事実だったが､話は大げさにならずその場でことは済んだ｡
金八(武田鉄矢)が内申書の再点検で夜更かししていると､横山敏子(深野いずみ)から｢何となく寂しくなったので｣と電話がかかってくる｡敏子の電話が終わった途端､屋島みゆき(一番ヶ瀬容子)､志岐誠(土屋到)らが次々と電話をかけてくる｡気づけば明け方近く､金八は目をこすりながら学校へ｡その日行われた模擬面接テストでは､3年B組の生徒の受け答えが金八を困らせた｡
私立高校の受験前日､君塚校長(赤木春恵)の訓示､同僚教師からの忠告もあり､金八(武田鉄矢)は生徒以上に緊張していた｡3年B組の教室では､各先生がそれぞれ注意を促していた｡そして受験当日､金八の元に阿部トシエ(土屋かおり)から受験票を落としたと泣きながら電話がくる｡弥市(大堀英樹)が試験場で大暴れしたという連絡も入った｡その頃､雪乃(杉田かおる)の陣痛が始まっていた･･･｡
雪乃(杉田かおる)の陣痛が始まり､激しさを増していた｡金八(武田鉄矢)は､いてもたってもいられず保(鶴見辰吾)の家へ走る｡保は雪乃と子の無事を祈り､自分も受験を精一杯頑張ることを誓う｡金八は雪乃の家へ出向くが､正太(牟田悌三)の反応は冷たい｡雪乃には天路(倍賞美津子)と池内(吉行和子)が付き添った｡みんなが雪乃の無事な出産を祈るが､その時間は長かった｡そして･･･｡
公立の入学試験が終わり､生徒たちは自己採点をしては一喜一憂していた｡金八(武田鉄矢)は合否に関わらず報告に来るよう厳命した｡そして､合格発表の日｡喜びをあらわに合格報告に来る生徒が多い中､しょんぼりした弥市(大堀英樹)を中尾友行(米村知晃)が励ましながらやってきた｡金八は弥一をなぐさめるが､弥一は合格し､友行が落ちたのだという｡
進路の決まっていなかったみゆき(一番ヶ瀬容子)が2次募集に合格した｡金八(武田鉄矢)は残る友行(米村知晃)の合格のために協力するよう皆に提案し､生徒たちも喜んで協力すると約束した｡そんな中で､正治(田原俊彦)が何をしていてもうつろな感じで様子がおかしい｡金八が正治の個人ノートを見てみると”初めて人に惚れた”とあり､悦子(名取裕子)に相談する｡しかし､正治は個人ノートを悦子に見られたことを怒る｡
雪乃(杉田かおる)の兄･洋一(田鍋友啓)が東大入試に落ちてしまい､電車に飛び込んで自殺した｡洋一と父･正太(牟田悌三)にとっては東大受験だけが全てだったのだ｡知らせを受けた金八(武田鉄矢)が浅井家を訪ねると､洋一の自殺と雪乃の出産は絶好の記事ネタになると記者が駆けつけ､玄関先はごった返していた｡
卒業式の日を迎えた｡雪乃(杉田かおる)も出産後久しぶりに登校したが､3年B組の生徒たちは謝恩会に参加しないと言い､金八(武田鉄矢)をはじめ先生たちは､あっけにとられる｡式が始まり､卒業証書授与の時､金八は3Bの生徒1人1人の名前を呼び､その胸には熱い思いがこみ上げた｡式は順調に進み､卒業生代表の答辞には卓(岩谷健司)が立った｡
謝恩会を拒否した3年B組の生徒たちは”お別れ会”を企画｡ギンギラに飾られた教室で催されたこの会では3つのお祝いがあり､まず3Bで最後に15歳となったトシエ(土屋かおり)の誕生日を祝った｡次に3Bで最後に進学が決まった友行(米村知晃)の合格祝い｡そして最後は､保(鶴見辰吾)と雪乃(杉田かおる)の模擬結婚式だった｡左右田(財津一郎)や服部(上條恒彦)が歌で会を盛り上げた後､熱い思いを胸に､金八(武田鉄矢)が最後に｢贈る言葉｣を歌うと､みんなは･･･｡
土曜日の1限が終了に近づく頃､福岡から桜中学校の坂本金八(武田鉄矢)に電話が入る｡世田谷一中時代の教え子･斉村高男(高野浩之)が若杉病院に入院し､金八に会いたがっているという｡金八は早退し博多へ向かうと､若杉病院が思春期心身症を専門にしている病院とわかる｡
金八(武田鉄矢)は高男(高野浩之)とじっくり話し合い､高男もすべてをさらけ出した｡そして､高男は高校を辞めて治療を受けながら､大学入試の検定を受けると言い出す｡その後､博多から寝台車で東京へ戻った金八は学校で報告会をしたいと申し出る｡天路(倍賞美津子)も金八の報告を聞きたいと主張した｡
梶井大吾(長山悟)が金八(武田鉄矢)の博多土産のまんじゅうで腹を壊した｡まんじゅう1つで･･･と思った金八だが､大吾の様子を不審に思い話を聞くと､大吾はまんじゅう7個を無理やり食べさせられたという｡誰に食べさせられたかを聞いても､大吾はおびえて名前を決して言おうとしない｡
体育の時間で出払った3年B組の教室に1年生の戸田昭(藤原哲也)がいた｡机やかばんの中を漁り､財布を抜き出していたのだ｡そこへやってきた金八(武田鉄矢)が問いただすと､野球部の2年生の先輩に金を都合しろと言われたという｡金八は野球部の顧問･服部(上條恒彦)に相談した｡
3年B組に33人目のクラスメイト･加藤優(直江喜一)が転入してくることに｡ところが､優は問題児で前の学校からは放校されたという｡金八(武田鉄矢)はそんな優を優しく迎えたかったため､生徒たちにも優を気づかうよう頼むが､3Bの番長格･悟(沖田浩之)は敵がい心を燃やす｡
金八(武田鉄矢)が優(直江喜一)のワル仲間のアジト･スナックZに着くと､そこには優とボス的存在の敏夫(古尾谷雅人)､優の兄貴格･清一(田浦智之)がいた｡優は金八を受け付けようとしないが､清一はすぐに金八に殴りかかる｡その目の奥には教師を憎む心がギラリと光っていた｡
学習発表会の出し物を決める中､まとまりがつかない3年B組｡金八(武田鉄矢)は最後のクラスのまとまりを期待したのだが･･･｡結局､高校へ進学しない立見八千代(中村美奈子)の一言がきき､劇｢雪の夜ばなし｣に題目が決まった｡
学習発表会を翌日に控え､3年B組の教室は準備で大忙し｡そんな中､主役の増田園枝(竹川まゆみ)が階段から落ちて捻挫してしまい､金八(武田鉄矢)は代役に八千代(中村美奈子)を立てた｡自信がないという八千代に､セリフを忘れた時に陰で支えるプロンプターとして金八は優(直江喜一)をつけたが､優は教室を出て行ってしまう｡
期末テストまであと1週間｡3年B組をピリピリした雰囲気で､金八(武田鉄矢)と生徒との個人ノートも途切れがちな中､珍しく一(ひかる一平)がノートを書いていた･･･ぼく､加藤君(直江喜一)が好きだ･･･さらに赤上近子(伊藤つかさ)のノートには､高校入試を控え､次郎(大山大介)との付き合いを中断したいと､困っている心中が書かれていた｡
期末テストが終わり､生徒たちに開放感が戻るが､野沢純一(高橋健一)は､数学の点数が気になって浮かない顔｡一方､石川祐子(吉田康子)が数学のテストで白紙の答案を提出したことがわかる｡数学の乾(森田順平)が授業でそれを追及すると､祐子は乾が出したテストの問題には､落とし穴が5問中3問もあったと反抗する｡
学校のトイレが詰まった｡自ら修理にあたった金八(武田鉄矢)が助っ人を募ると､授業がさぼれるとあってトイレ修理とは知らずに志願し､じゃんけんで3年B組から6人が選ばれる｡トイレ掃除らしい格好にさせられトイレに押し込まれた6人は､まず羽沢康夫(清水浩智)が決心して修理にかかると､他の皆も次第に興味を持ち始め､最後に平尾久之(藤田秀世)と山田広二(阿部佳久)も加わった｡
期末テストが終わり､三者面談が実施された｡最初は､中学卒業後ハワイの高校へ入学するつもりでいる祐子(吉田康子)だ｡しかし､母親の良恵(原知佐子)は祐子をハワイの高校へ行かせる気はないといい､金八(武田鉄矢)は､必死になって2人をなだめた｡次は土屋英樹(中村誠)で､姉の珠子(日向明子)が付き添ってきた｡
暮れも押し迫った日､旧3年B組の第1回同窓会が開催される｡ほとんどの生徒が出席する予定だ｡桜中学3Bの教室で同窓会が始まり､金八(武田鉄矢)が雪乃(杉田かおる)と保(鶴見辰吾)の子･歩を抱いて教室へ入ってくる｡懐かしげに話し合い､陽気な出しものが続く｡金八も生徒たちも､ほかの先生も楽しげだ｡そんな中､中尾友行(米村知晃)が声を荒げ､平山英吉(茂木昌則)と取っ組み合いのケンカを始めた｡
いよいよ今日から3学期･受験の季節だ｡社会の服部(上條恒彦)が授業をしていると､山本まどか(福家美峰)と小川正(庄野たけし)が英語の本を取り出し､内職を始めた｡服部は見て見ぬふりをした｡しかし､理科の国井(茅島成美)の授業中､まどかが内職をしているのを承知で､国井はまどかを突然指名した｡
金八(武田鉄矢)の授業中､英樹(中村誠)の姉･珠子(日向明子)が教室に飛びこんできた｡優(直江喜一)の就職口を見つけてきてくれたのだという｡一方､金八は校長(赤木春恵)から問いただされ､珠子に週3回ほど個人授業をしている事を説明し､彼女が本当に勉強したがっていると断言した｡放課後､金八は珠子の紹介で墨東工業を訪ねる｡
悟(沖田浩之)は､父親･恭介(田中明夫)と理事長が親戚付き合いをしている明光学園を受験するつもりだったが､別の高校を受けたいので内申書を書いてくれ､と金八(武田鉄矢)に言う｡悟が帰宅し勝手に印鑑を取り出すと､それを見ていた恭介は怒り､悟の持っていた入学願書を取り上げた｡悟は家を飛び出し､追うように義母･佐知子(津々井和枝)も大きなお腹で外に出た｡
いよいよ翌日から私立高校の入試が始まる｡そこで金八(武田鉄矢)は受験心得を3年B組の生徒に一通り言い終えると､一人一人に握手し激励した｡そんな中､優(直江喜一)と悟(沖田浩之)が小競り合いを始めた｡優にとって関係のない金八の話に､八重子(川上麻衣子)が気をつかって優に話しかけた｡
面接リハーサルの日､校長(赤木春恵)や教頭(早崎文司)､面接官役の先生らを前にし､緊張する生徒たち｡そんな中､一(ひかる一平)は調理学校へ行きたいと言い出す｡教頭らは､あの一が自分から喋るのを初めて聞いたと興味深げだ｡金八(武田鉄矢)は一に料理の腕前をテストしてやると約束すると､真剣な目でうなづく一｡
いよいよ翌日から私立高校の入試が始まる｡そこで金八(武田鉄矢)は受験心得を3年B組の生徒に一通り言い終えると､一人一人に握手し激励した｡そんな中､優(直江喜一)と悟(沖田浩之)が小競り合いを始めた｡優にとって関係のない金八の話に､八重子(川上麻衣子)が気をつかって優に話しかけた｡
私立高校の合格､不合格の報が次々と入ってくる中､合格組の悟(沖田浩之)と八重子(川上麻衣子)は､優(直江喜一)に会いにスナックZへ行った｡3人は相変わらずギクシャクしていた｡そこへ落ちた組の青木繁好(大仁田寛)と一(ひかる一平)がやってくる｡優は金八(武田鉄矢)に連絡するが､金八は繁好の家に向かっていて､いない｡
都立高校入試を迎えた｡小室スミ江(海老井まゆみ)､佐藤マキ(佐野恵子)､大吾(長山悟)､繁好(大仁田寛)､英樹(中村誠)には最後のトリデだった｡そんな時､金八(武田鉄矢)に優(直江喜一)の就職先の上野(高城淳一)から電話が入る｡優の採用を取り消すという｡
入試が終わり､3年B組の教室にはホッした雰囲気が流れていた｡そこへ､佐々木博子(鈴木真代)の父親が倒れたとの知らせが入り､博子は血相を変えて飛び出す｡そのすぐ後､金八(武田鉄矢)に博子の父親が亡くなったと電話が入る｡放課後､金八は康男(清水浩智)と森下美保子(小河麻衣子)を連れて､通夜へ行った｡
就職先の研修のため卒業式まで学校を休むことになり､3年B組の生徒の前であいさつし､金八(武田鉄矢)やみんなに感謝した優(直江喜一)｡そこへ､隣接する荒谷二中の校内暴力事件の知らせが入り､元荒谷二中の番長だった優がやり玉にあげられた｡そんな中､優は3Bの生徒数人と､スナックZにも別れのあいさつに行った｡
優(直江喜一)と悟(沖田浩之)が荒谷二中で暴れている･･･｡金八(武田鉄矢)は､君塚校長(赤木春恵)と上林(川津祐介)と荒谷二中に駆けつけた｡優らは飯田校長(増田順司)と清水(上田忠好)を人質に職員室に立てこもっている｡その後､飯田校長が要請した警察がやってきた｡やがて､放送室に入った優の声が校内スピーカーから流れ､ただ話し合いにきただけだと言う｡事件はたちまち広がり､マスコミが騒ぎ始めた｡優と飯田校長の話し合いが続き･･･｡
卒業･･･｡金八(武田鉄矢)の脳裏に次々と駆けめぐる生徒たちとのふれあい｡金八は一人一人の名を､心を込めて呼びあげる｡卒業生答辞の代表は､優(直江喜一)だ｡緊張する優に悟(沖田浩之)ら3年B組の生徒が励ましの声をかける｡卒業式が終わり､ホッとしている金八に連絡が入る｡荒谷二中で優のために尽力してくれた先生･米倉(浜村純)が亡くなったという｡激しいショックに立ち尽くす金八･･･｡
松ヶ崎中学の3年B組教室では中間テストが終わった後､坂本金八(武田鉄矢)がアンケート用紙を配り､生徒たちに日常生活を詳しく記入するよう頼む｡職員室での雑談の後に金八が教室の掃除チェックに戻ると､机はふぞろいで黒板の隅には拭き残しがあった｡生徒たちは無関心で､その姿にウンザリする金八｡そんな中､アンケートについて倉橋和幸(岩国誠)の親から抗議の電話がかかってきて…｡
教頭(橋爪功)が給食研究指定校に立候補してきたと､職員室で先生たちに告げる｡生徒の偏食を一掃し心身健全なる若者を育てることを目標に､指定校決定となるよう頑張ってほしいと校長(内藤武敏)も力説する｡翌日の給食の時間､出張の金八(武田鉄矢)の留守を預かった先生1年生の真野明(石黒賢)｡
金八(武田鉄矢)が用事で早く登校すると､門の脇に自閉症気味の水野君恵(岸雅)がひっそりと立っているのを見つける｡転校してきて以来､ずっと保健室に閉じこもっている君恵に金八は､自分のクラス3年B組の教室をのぞくよう誘う｡一方､職員室には三浦泰久(宝田慎一)が村井剛先生(白石貴綱)に連れられてきた｡校庭に穴を掘っていたのだ｡
職員室での先生たちの話題は､ダラダラ掃除とサボリ掃除のこと｡特に3年B組がいい加減との指摘に､金八(武田鉄矢)は頭が痛い｡翌日の掃除の時間､おざなりな掃除ぶりの3B教室を見ていた金八が突如｢もうお前たちに掃除はさせない!｣と怒鳴り､1人で掃除を始めた｡そんな金八を見て生徒たちは驚き､不安になって立ち尽くす｡
お寺の息子･鶴田竜一(平良健)は幼なじみのクラスメート･恵美(飯塚園子)にひそかに思いを寄せている｡放課後､事務室で竜一は恵美のコピー取りを手伝っていた｡榊原知美(池内心)も一緒だが､恵美の側にいられるということだけで竜一は満足だった｡そこへ2年生のテニス部員がきて､恵美に練習の指導をしてほしいと頼む｡
田原麻知先生(室井滋)の数学の授業中､野本今日子(林佳子)が校則違反のネックレスをしているのが見つかった｡今日子が麻知先生に､パパにもらった大切なネックレスだから取り上げないでくれと頼むと､山田裕子(浦明子)が､お前のパパは昨夜､私のお尻を撫でたいやらしい男だと､せせら笑った｡実は裕子は生活費をかせぐため､夜､飲み屋で働いていたのだ｡
金八(武田鉄矢)は国語の授業中､サイケデリックに塗られた柴田至則(原田幸一)の上履きに目を止めた｡おとなしい至則の上履きにイタズラをしたのは誰かと問うが､名乗り出る者はいなかった｡翌日､カバンまでサイケデリックになった至則に金八は､再度教室で誰がイタズラしたのか尋ねるが､犯人は意外にも至則本人だった｡
いよいよ高校受験生にとって内申書用の最後のテスト､二学期の期末テストが明日に迫った｡金八(武田鉄矢)は最後のアドバイスとして､頭の中をきちんと整理するようにと伝える｡そんな中､寺尾純子先生(岡本舞)の社会科の授業中､早退した倉橋和幸(岩国誠)への不平を言い合う河合久芳(田中直樹)たちや英語の内職をする田中一義(萩原聖人)…たまりかねた純子は金切り声をあげ､泣き出して教室から出て行ってしまう｡
麻知先生(室井滋)の数学の授業中､テレビ局で働く母を持つ柿野啓太郎(菊池健一郎)に頼み､やっと手に入れたアイドルのサイン色紙に見とれていた渡辺郁恵(浅見奈生)｡それをすかさず見つけた麻知はサインを取り上げ､職員室で早速､金八(武田鉄矢)にかみつく｡一方､啓太郎が帰宅すると､離婚した父と一緒に暮らしている姉の恵利(松下由樹)が来ていた｡
いよいよ明日から三者面談が始まると金八(武田鉄矢)が告げると､まだ志望校を決めかねない生徒たちの心は騒いだ｡裕子(浦明子)は面談日を決めておらず､心配する金八に自分で決めるからいいと突っぱねた｡一方､君恵(岸雅)は泰久(宝田慎一)と至則(原田幸一)と下校した｡2人とも君恵の志望校が気になっている｡
裕子(浦明子)の父･太吉(前田吟)が死んだ｡金八(武田鉄矢)は裕子からの電話で学校から山田家へ駆けつけた｡お葬式のやり方がわからないと言う裕子に､金八は心配はいらないと励ました｡早速金八は行動を開始し､校長(内藤武敏)と教頭(橋爪功)から午前中は自習にする許可をもらうが､三者面談中の金八は裕子1人にかかってはいられなかった｡
終業式が近づき､和幸(岩国誠)は最悪の通知表をもらう夢を見た｡いてもたってもいられなくなった和幸は､真野先生(石黒賢)に通知表の評価を教えてくれと懇願する｡一方､校長室では裕子(浦明子)をどうするか､本人と裕子の母親(立石涼子)を交え､校長(内藤武敏)や教頭(橋爪功)､金八(武田鉄矢)が話し合っていた｡
前任の松ケ崎中学時代に妻の里美(倍賞美津子)を亡くした坂本金八(武田鉄矢)は､そのショックで教壇から遠ざかっていた｡ある日､桜中学の野村孝一郎校長(早崎文司)が金八に泣きついてきた｡今の3年B組は何人も担任を追放し､受験生にとって大事なこの9月にも女性教師が辞めてしまったという｡
3年B組の石田智樹(古屋暢一)がクラスメートの石築朋子(小野寺菜央)を殴った｡智樹は偶然当たっただけだと言い張るが､朋子は思い切りロッカーに頭をぶつけて床に倒れた｡金八(武田鉄矢)が駆け付けた時には朋子は顔を腫らし､身動きひとつしなかった｡金八は智樹にことの次第を聞くが､わざとやったわけではないから謝らないと主張した｡
不登校の蓑田紀美(藤田瞳子)は相変わらず学校に来ない｡金八(武田鉄矢)は心配して紀美の家を訪ねた｡紀美の母･友紀(水木薫)は美容院を経営しながら､女手1つで紀美を育ててきた｡友紀が紀美に不登校の理由を聞いても､言いたくないの一点張りらしく､金八としては､しばらく様子を見るほかなかった｡
学級総会が3年B組で開かれることに｡議題は班替えということだが､金八(武田鉄矢)の本当の狙いはいじめの芽を摘むことにあった｡生徒たちがいじめの標的としてあげたのは､伸也(小池直樹)だった｡これ以上友達の伸也をいじめないでほしいと立ち上がったのは､豊川康(若菜大輔)だ｡ところが､伸也を1番いじめてたのが､ほかならぬ康だったから､一同は驚く｡
金八(武田鉄矢)が紹介したスポーツチャンバラ､略して”スポチャン”が3年B組で流行り始めた｡受験勉強や塾通いでストレスの溜まっている生徒たちは､一時の息抜きに水を得た魚のようだ｡とりこになったのは生徒だけではなく､数学の阿部一智先生(前田淳)も子どもたちに混じって､スポンジの刀を振り回した｡
桜中学で合唱コンクールが開かれることになった｡これから本格的に受験準備に入る3年生にとっては､最後の集団行事になる｡全力で臨もうとする3年B組の女子たちだが､やる気のない者も多い｡音楽の八木先生(城之内ミサ)の伴奏で練習しても､救いようもないほどバラバラ｡金八(武田鉄矢)の指導で参加することだけは決まったが､先が思いやられる｡
3年B組の樫木真穂(幸早恵子)が授業中､カッターを自らの手にあてた｡放心状態の真穂は何かを思い詰めている様子で､血を見て騒ぎ出したクラスメートの叫び声で我に帰った｡保健室に担ぎ込まれた真穂だが､金八(武田鉄矢)が駆け付けた時には落ち着きを取り戻していた｡原因を聞き出すと､真穂は母親の祥子(梶三和子)とのトラブルを打ち明けたが､2人の間に何があったのかは言おうとしなかった｡
3年B組の杉山修一(佐々木卓馬)が恋をした｡相手は金八(武田鉄矢)の長女･乙女(星野真理)｡中華料理店を営む自分の両親を騙して､修一は金八のいない間に坂本家にせっせとラーメンの出前を届ける｡しかし､乙女もそう何度も修一の好意に甘えるわけにはいかない､代金を払うと言うが､修一は受け取らない｡そんな中､修一の魂胆を見破ったのはクラスメートの坂田拓也(渡辺卓)だった｡
3年B組では進路指導の三者面談が始まった｡志望校選択の目安となる偏差値がなくなってからというもの､どこの学校が自分の能力に合ってるのかがわからず､生徒たちの不安は募るばかり｡金八(武田鉄矢)は生徒たちになぜ偏差値制度をなくしたかをわかりやすく説明するが､本人たちにはよく理解できない様子｡
不登校の紀美(藤田瞳子)が学校に行く決心をした｡再三に渡って登校を促していた宮沢歩(橋本光成)の努力がやっと実ったことになる｡紀美の元気な姿を見て､金八(武田鉄矢)を始め3年B組の生徒たちは大喜び｡これで全員の生徒がそろってホッと一息の金八だが､今度は歩が両親の事で騒ぎを起こした｡歩は15年前､当時中学3年生だった保(鶴見慎吾)と雪乃(杉田かおる)の間に生まれた｡
両親の事をからかわれて家を飛び出した歩(橋本光成)は､池内先生(吉行和子)宅で一夜を過ごした｡翌朝､金八(武田鉄矢)に警察から電話が入った｡前夜､倉庫荒らしがあり､現場に歩のコートが落ちていたというのだ｡金八は歩を連れて警察へ向かい､歩は前夜1人でディスコに行き､見知らぬグループにコートをはぎ取られた事実を話し､帰宅が許可された｡金八が学校に戻ると､3年B組では､歩の話題で持ちきりだった｡そんな時､金八は卒業生の山田麗子(三原じゅん子)に呼び出され､そこには星野清(近藤真彦)も来ていて…｡
年が明け､私立高校の推薦入試が始まった｡試験の当日､金八(武田鉄矢)のところに康(若菜大輔)から電話が入った｡一緒に試験会場に向かっていた伸也(小池直樹)が､突然現れた犬を追って行方不明になったというのだ｡伸也を探していたのでは康も試験に間に合わないので､金八は半ベソの康に伸也のことは諦めるよう説得した｡その後､美香(小嶺麗奈)が受験した高校から電話がかかってきた｡
3年B組から初めての高校合格者が出た｡菅原東子(神保良美)や田上容子(渡部はるか)たちだ｡金八(武田鉄矢)は2人に､まだ合格が決定していないクラスメートの手前､はしゃぎすぎないようにと注意する｡しかし2人の勢いは止まらず､東子は仲間とカラオケに繰り出し…｡一方､同じ3Bの哲也(坂口剛)と伸也(小池直樹)が高校へ行かないと言い出す｡
桜中学を14年前に卒業した加藤優(直江喜一)が突然､金八(武田鉄矢)を訪ねてきた｡同級生の渡辺八重子(川上麻衣子)について相談に乗ってほしいという｡八重子は夫とうまくいってないらしく､このままだと離婚かもしれないとのことだった｡その夜､今度は雪乃(杉田かおる)が金八の家にやってきて…｡その頃､3年B組の日下信二(小野寺行哉)が自分の部屋で籠城を始める｡
都立高校の願書提出日がやってきた｡金八(武田鉄矢)は3年B組全員に､提出する時の心得を話して聞かせた｡志望校別にグループを作り､それぞれが目指す高校に向かった｡その中で港東高校に向けて出発したグループの中の1人･美香(小嶺麗奈)が突然､願書提出に行かないと言い出す｡
私立高校入試前日､金八(武田鉄矢)は生徒たちの緊張を解消しようと3年B組全員でスポーツチャンバラ大会を企画した｡一方､帰宅した美香(小嶺麗奈)を出迎えたのは､見知らぬ不動産屋だった｡美香の母親･沙耶(寺田路恵)からの依頼でマンションを査定しているという｡
私立高校の合格発表が始まり､佐藤賢治(反田孝幸)たち秀才組が3人も名門の開栄高校に受かったことは､桜中学始まって以来の快挙だった｡たとえ私立に失敗しても､まだ都立がある､と金八(武田鉄矢)は植田浩子(井村翔子)たち都立挑戦組にエールを送ろうと3Bに提案｡しかし､本人たちはさらし者にするのか､と反発した｡
都立高校の合格者が発表された｡3年B組では智樹(古屋暢一)､修一(佐々木卓馬)､拓也(渡辺卓)､朋子(小野寺菜央)の4人が不合格｡知らせを受けた金八(武田鉄矢)は学校で4人を待つが､修一と拓也だけは姿を現さなかった｡その頃､当の修一たちは､とあるライブハウスにいて…｡
桜中学で美術教師をしていた田沢悦子先生(名取裕子)から､久々に連絡が入った｡今は海外で画家として活躍していて､個展のために帰国し､金八の家にやってくるという｡普段は遅くまで仕事をしている金八だが､大急ぎで帰宅した｡悦子が帰った後､幸作(佐野泰臣)は金八に､悦子先生となら再婚してもいいと言う｡
今まで進路が決まっていなかった3年B組の仲間も､無事行き先が決定した｡二次募集に合格した生徒､調理学校へ進学する修一(佐々木卓馬)などさまざま｡交通事故で入院していた賢治(反田孝幸)も退院した｡卒業までの短い間､金八(武田鉄矢)は中学生活の思い出に残る授業をしようと以前から考えていた”ディベート”､要するに”議論のスポーツ”を実現することに｡
先生たちの発案で､｢卒業する生徒に贈る教師たちのやりたかった授業｣が行われることに｡職員室では金八(武田鉄矢)をはじめ､先生たちが授業の打ち合わせで大忙し｡まずは家庭科と社会科の授業として､本場のインドカレーを作ることになった｡北先生(金田明夫)の指導でスパイスから調合して作る本格的なカレーに､3年B組の生徒は興奮気味｡
卒業まであと1週間という時に､3年B組の伸也(小池直樹)が風邪を引いた｡母親の絹子(澤井伽名子)は学校を休ませると電話を入れたが､本人は登校したくて仕方ない｡我慢できなくなった伸也は親友の康(若菜大輔)に頼んで､パジャマのまま学校に連れて行ってもらった｡しかし伸也はすぐに保健室に担ぎ込まれ､金八(武田鉄矢)に説教される始末｡
卒業式の前日､3年B組の伊藤美文(宮本ゆか)が金八(武田鉄矢)に話があると言い出す｡美文は合格した高校を諦め､祖国の台湾に帰るというのだ｡長いこと入院し余命宣告をされ､生まれた村で余生を送りたいという祖父について行くという｡そして卒業式の当日､卒業生を代表した答辞で､3Bの美香(小嶺麗奈)が教師たちに向かって話し始めた｡
桜中学3年B組担任の中野(ラサール石井)が生徒たちから暴行を受け､救急車で搬送された｡同行した金八(武田鉄矢)に､中野は机にぶつかっただけとウソをつくが…｡
桜中学に老人介護施設がオープンする前夜､校舎の窓ガラスが大量に割られた｡捕まったのは､3年B組の入船力也(西原幸男)｡金八(武田鉄矢)は力也から事情を聞くが…｡
中間試験が終わった直後､真っ青な顔をした3年B組の秀才･市村篤(内田祐介)が保健室に連れていかれた｡篤の家に見舞いに行った兼末健次郎(風間俊介)だが､実は…｡
学校の窓ガラスを割った力也(西原幸男)がガラス代の入った封筒を教室で落としてしまう｡1人冷静に騒ぎを見ていた健次郎(風間俊介)こそ､力也の封筒を隠した犯人で…｡
文化祭の季節がやってきた｡空手部員の加藤バーバラ(大山千穂)と健次郎(風間俊介)は顧問の遠藤先生(山崎銀之丞)に､全学合同の空手を披露したいと頼むが…｡
3Bの文化祭の出し物がソーラン節に決まると､遠藤先生(山崎銀之丞)が金八(武田鉄矢)を訪ねてきた｡翌日から遠藤が指導することを知った花子先生(小西美帆)は…｡
三者面談で､金八(武田鉄矢)は希望や目標を書くアンケート用紙を配る｡その中で､太田アスミ(森下加奈)が｢進路は芸能界､スターになります｣と言い切るが…｡
不登校を続けている篤(内田祐介)は三者面談にも顔を出さず､金八(武田鉄矢)を心配させる｡その頃､篤は自宅療養している前担任の中野(ラサール石井)を訪ねていて…｡
不登校の篤(内田祐介)について聞くため､金八(武田鉄矢)は健次郎(風間俊介)を自宅に呼ぶ｡一方､アスミ(森下加奈)がクラスメートを連れて原宿に向かうと…｡
服部肇(上條恒彦)が金八(武田鉄矢)を訪ねてきた｡今はフリースクールで不登校児たちの面倒を見ている服部に､金八は中野先生(ラサール石井)のことを頼んだ｡
年が明けた坂本家に､大西元校長(織本順吉)が招かれた｡3年B組の先輩たちも駆けつけ､現役3Bとの楽しい新年会に｡新学期が始まり､大西は3Bの教室に顔を出すが…｡
金八(武田鉄矢)が3Bの生徒代表を殴って辞表を提出し桜中学は大騒ぎ｡体罰だと騒ぐ親が出てくる中､新聞が金八のことを暴力教師と書き立て､マスコミの取材が殺到し…｡
安井ちはる(岡あゆみ)が幸作(佐野泰臣)に､最近元気がない健次郎(風間俊介)の力になるよう頼む｡その夜､幸作は健次郎を呼び出し､ちはるが心配していると話すが…｡
好太(森雄介)が､落合加奈恵(中島由香里)がつきまとってくると職員室に飛び込んできた｡一方､教室でちはる(岡あゆみ)と2人だけになった健次郎(風間俊介)は…｡
青嵐高校を受験した幸作(佐野泰臣)､森山慶貴(桑原朋宏)､健次郎(風間俊介)は合格発表の掲示板の前で肩を落とす｡心を閉ざす健次郎に対して金八(武田鉄矢)は…｡
健次郎(風間俊介)と篤(内田祐介)は名門の開栄に合格したが､慶貴(桑原朋宏)はまさかの不合格｡すると､慶貴と母親の綾子(うつみ宮土理)が桜中学に乗り込んできた｡
兄･雄一郎(須藤公一)を巡って一家でウソをつき続け､それがバレたことで健次郎(風間俊介)の家族が崩壊しようとしていた｡そんな中､金八(武田鉄矢)は…｡
都立高校一般入試合格発表の日､荒川土手にはリュックサックを背負って歩く明彦(亀梨和也)の姿が｡目的がはっきりしない明彦を大森巡査(鈴木正幸)は家出と判断し…｡
受験も終わり､3Bでは体験学習が行われた｡健次郎(風間俊介)たちが卒業生･修一(佐々木卓馬)のラーメン屋で学んでいると､健次郎の兄･雄一郎(須藤公一)が現れ…｡
健次郎(風間俊介)の兄･雄一郎(須藤公一)が退院することに｡2人だけでマンション暮らしをするという母親･麻美(田島令子)に雄一郎は反発し､果物ナイフを取り…｡
母親の麻美(田島令子)をナイフで刺した健次郎(風間俊介)の事件が新聞記事になった｡金八(武田鉄矢)が､健次郎は卒業式に出られないかも知れないと3Bに伝えると…｡
卒業式を控え､3Bでは中学生最後の特別授業が始まっていた｡傷害事件を起こした健次郎(風間俊介)は授業に参加できない中､中野先生(ラサール石井)を訪ねると…｡
健次郎(風間俊介)の家裁審判が出るのが卒業式の3日後に｡その期日では健次郎は卒業式に出席できないため､金八(武田鉄矢)はどうにかならないかと食い下がるが…｡
坂本金八（武田鉄矢）が担任を務める桜中学３年B組は、２学期になって２人の転入生・成迫政則（東新良和）と鶴本直（上戸彩）を迎えた。男子の何人かが直をからかうと…。
転校早々何かにつけて物議を醸している直（上戸彩）が校長室に呼び出された。千田新校長（木場勝己）は和を乱すとしてスカートの長さを注意するが…。
信太宏文（辻本祐樹）の遅刻が続いた。金八（武田鉄矢）は単なる朝寝坊だと思うが、別の原因があり…。一方、入院中の幸作（佐野泰臣）のストレスが限度に達していた。
自分が悪性リンパ腫と知った幸作（佐野泰臣）は自暴自棄に。一方、３Bでは俊大（途中慎吾）や崇行（中尾明慶）がふざけて非常ベルを押し、驚いた哲郎（太田佑一）が…。
文化祭が迫ってきたが、３年B組の出し物は決まっていなかった。話し合いは平行線をたどるが、病気と闘っている幸作（佐野泰臣）のためにソーラン節を踊ることに。
３年B組が卒業証書の原料になるケナフの刈り入れをしていた時、崇行（中尾明慶）がナイフで指を切ってしまう。崇行の血を見て震え保健室に運ばれた政則（東新良和）は…。
３年B組の教室では、江藤直美（鈴田林沙）が同性の直（上戸彩）のことを好きなのではないかというウワサが広まっていた。授業中もその話題が手紙で行き交い…。
最近多発しているひったくり対策のため夜回りが始まることに。儀（斉藤祥太）はバイクで暴走行為や引ったくりを繰り返している兄・武（白川峻）に止めるよう懇願するが…。
受験シーズンも近づき、三者面談が行われた。３Bの生徒たちは誰も金八（武田鉄矢）の意見を聞かず夢や考えを語るが、金八は欠席を続ける儀（斉藤祥太）のことが心配で…。
両親が食事を作るようになり、迷惑そうにしながら喜ぶ儀（斉藤祥太）をほほ笑ましく思う金八（武田鉄矢）だが…。一方、乾先生（森田順平）は英子（原日出子）の出産を…。
儀（斉藤祥太）はお腹を押さえて苦しそうにしている乾先生（森田順平）の妻・英子（原日出子）を見つける。一方、直（上戸彩）は充宏（川嶋義一）に怒りをあらわにし…。
儀（斉藤祥太）の兄・武（白川峻）が帰ってきた。儀は何も言わずいなくなった兄を責め、大ゲンカが始まる。そして乱闘の最中に倒れたストーブから引火して儀の家が火事に！
再び無菌室に入った幸作（佐野泰臣）を心配する金八（武田鉄矢）だが推薦入試を控えた３Bを気遣うよう幸作に助言される。一方、美紀（森田このみ）の父親が自殺を図り…。
美紀（森田このみ）と和解した直美（鈴田林沙）が３Bに戻る。一方、美紀は父親が一命を取り留めたにも関わらず推薦入試には行かないと言って金八（武田鉄矢）を困らせる。
都立推薦入試の結果が発表された。陽子（中分舞）は青嵐高校に落ち、金八（武田鉄矢）に八つ当たりする。その頃、正臣（佐々木和徳）と奈津美（谷口響子）は…。
ついに私立高校一般入試が訪れた。ふとしたことで崇行（中尾明慶）と他校の生徒の間で小競り合いが起き、そこに俊大（途中慎吾）も加わって大騒動になってしまう。
高校にも落ち、正臣（佐々木和徳）に振られて傷心の奈津美（谷口響子）は、当てつけに長谷川奈美（中村友美）と出会い系サイトに伝言を残すと、すぐに返事があり…。
“成迫”という教師が犯した殺人事件についての週刊誌の記事に目を留めた充宏（川嶋義一）らは、同姓の政則（東新良和）に父親のことを根ほり葉ほり聞き始め…。
政則（東新良和）の父親のことで、激しいケンカを始めた直（上戸彩）と充宏（川嶋義一）。賢（加藤成亮）は政則を心配し、弁護士の父親・清史（中島久之）に協力を頼む。
金八（武田鉄矢）は政則（東新良和）が週刊誌で報道された問題について、３年B組全員で考えるべくディベートを提案。一方、ディベートに参加しなかった直（上戸彩）は…。
金八（武田鉄矢）は直（上戸彩）とカウンセラーを訪れ、直にクラスへ戻るよう呼びかける。そして３Bでは、本田先生（高畑淳子）や金八らによる総合学習授業が行われる。
特別授業の後、直（上戸彩）は都立ひかり高校定時制に合格した。３Bの皆も“男”である直を受け入れつつあり壁はなくなったかと思われたが、充宏（川嶋義一）だけは…。
名誉毀損で雑誌社と争うことを報告するため、政則（東新良和）は金八（武田鉄矢）と共に服役中の父・政之（佐戸井けん太）のもとを訪れた。そして、卒業式が始まるが…。
平成16年3月。教育委員会に勤務していた坂本金八（武田鉄矢）は、和田教育長（長谷川哲夫）に頼まれ、再び桜中学の教壇に立つこととなった。
ある日、3Bの生徒が慌てて金八（武田鉄矢）を呼びに来る。急いで教室に駆けつけてみると、生徒たちは弥生（岩田さゆり）のことをめぐり大騒ぎになっていた。
園上征幸（平慶翔）の弟・幸夫（沼田和紘）は陰湿ないじめを受けていた。征幸は幸夫の補聴器を耳から外したのは、1年の天野隆だと思い殴りかかるが…。
桜中学に文化祭の季節がやってきた。本番に向け一致団結して練習する他のクラスに比べ、3Bではソーラン節が候補にあがるが、なかなか意見がまとまらない。
3年B組の生徒たちがとった行動にショックを受けた金八(武田鉄矢)｡しかし翌日の登校時には､なにくわぬ顔で生徒たちにあいさつする金八の姿があった｡生徒の中には素直に謝ろうとする者もいる一方､伸太郎(濱田岳)などは今まで以上に反抗心が強くなったかのようだった｡そして､これは私と生徒の勝負で今回の件は謝らなくてもいい､文化祭で成果を見せてくれさえすればいいと言う金八に､生徒たちは勝負を受けて立とうと奮い立つ｡
文化祭の興奮もようやくおさまった桜中学で､孝太郎(竹内友哉)だけは大麻での一件に懲りた様子もなく､和晃(村上雄太)に加え女子にまで金をせびり始めていた｡そんなある日､卒業生の高鳥よし江(水間ちづる)らが金八(武田鉄矢)と本田先生(高畑淳子)を訪ねてきた｡性教育の教材として作った男女1体ずつの人形を預かってほしいという｡
シンナーでハイになり､高笑いしながら夜の道を走っていた孝太郎(竹内友哉)は､普段から和晃(村上雄太)の家に入り浸っていた｡ある日､和晃の母･律子(柳岡香里)の怒りが頂点に達し､桜中学にやってきて､和晃と孝太郎を別のクラスにしない限り和晃を学校には来させないと言う｡
学校を欠席するようになった崇史(鮎川太陽)を心配した金八(武田鉄矢)は崇史を訪ねるが､家にはいなかった｡そんな中､スペシャルオリンピックスのトーチラン本番の日がやってくる｡練習を重ねてきた弥生(岩田さゆり)は､金八や乙女(星野真里)､母･昌恵(五十嵐めぐみ)や3年B組の仲間たちが見守る中､伴走する養護学校の圭吾(加藤隆之)と走り出す｡
和田教育長(長谷川哲夫)と金八(武田鉄矢)は､教育関連企業の部長･板橋香奈(木野花)に面会に行く｡板橋こそ桜中学に来年度から迎え入れる予定である民間校長の第1候補者なのだ｡一方､幼なじみのしゅう(八乙女光)を心配する稲葉舞子(黒川智花)が金八のところに相談に来る｡そこで金八は舞子からしゅうの家庭事情を聞く｡
クリスマスも近いある夜､遠藤先生(山崎銀之丞)ら夜回り隊は暗い路地で抱き合ってキスをする幼いカップルを見つける｡2人はなんと小学6年生だった｡翌日､国井教頭(茅島成美)が2人の通う小学校へ報告に行くと､偶然にもクラス担任は桜中学の卒業生･伊丸岡ルミ(松下恵)だった｡クラスに妊娠しているらしい女子がいて､その対応に困っていると言う｡
桜中学に卒業生の鶴本直（上戸彩）が突然現れる。在学中から性同一性障害の悩みを自らの中に抱えていた直は自らの決断を金八（武田鉄矢）に報告する。
飛び降り自殺を図り､一命はとりとめた崇史(鮎川太陽)だが､意識は戻らず予断を許さない容態だ｡金八(武田鉄矢)は､病院から学校へ戻る前にしゅう(八乙女光)の家に立ち寄るが…｡その頃､桜中学には崇史の件でPTAからの問い合わせが殺到し､職員はその対応に追われていた｡3年B組の生徒たちの動揺も激しい｡
崇史(鮎川太陽)の自殺未遂を発端に､ショックのあまり学校を休む生徒､しゅう(八乙女光)の家庭事情をウワサする生徒､騒ぎを起こされると受験に迷惑だと言う生徒など､まとまりかけた3年B組が､またバラバラになってしまった｡翌日､金八(武田鉄矢)は空席が目立つ教室で､崇史の容態には変化が見られないことを伝え､いつものように出席をとり始める｡
私立高校の推薦入試の時期となった｡3年B組は坪井典子(上脇結友)､大胡あすか(清浦夏実)､金丸博明【通称･車掌】(府金重哉)の3人が2日後に推薦入試の試験を控えている｡しかし博明は試験の前に､クラスのある女子への恋の告白をどうしても済ませておきたかった｡博明は親友の富山量太(千代将太)に協力してもらい告白を実行に移すが…｡
受験シーズンは本番に突入した｡幸作(佐野泰臣)は教育学部を受験すると金八(武田鉄矢)に報告する｡3年B組でも早くも数人の生徒は推薦入試で合格｡学級委員の島健一郎(筒井万央)も推薦で合格を決めた1人なのだが､表情はなぜか暗い｡給食の時間になっても食事に手をつけない健一郎を周囲は心配した｡
私立高校の一般入試の結果が出て､3年B組の生徒たちは悲喜こもごも｡ふとした進路の話題から弥生(岩田さゆり)が軽いパニックを起こしてしまう｡一方､しゅう(八乙女光)は高校に進学せず､中学卒業後は働くと言い張っていた｡金八(武田鉄矢)はしゅうの母･光代(萩尾みどり)としゅうの進路について話し合う｡そんな中､舞子(黒川智花)は､しゅうの腕にある注射跡について､どうすればいいのかと1人苦悩していた｡そしてついに…｡
しゅう(八乙女光)は覚せい剤の罠にはまりつつあった｡保釈され自宅に戻ってきた母･光代(萩尾みどり)は､どうにかしてしゅうを止めなければならないと心に誓う｡そして都立高校一次試験の本番の日がやってきた｡前日に受験心得と激励の言葉を生徒たちに伝えてから送り出した金八(武田鉄矢)だが､どうも当日は落ち着くことができない｡
長い療養生活を終えて久しぶりに崇史(鮎川太陽)が登校する｡卒業を待たずに就職かと思われた弥生(岩田さゆり)もきちんと学校に通うことになり､久しぶりに3年B組に全員がそろう｡しかし､しゅう(八乙女光)は母･光代(萩尾みどり)の必死の努力もむなしく､いまだに覚せい剤の禁断症状から脱せなかった｡
桜中学に覚せい剤を買った生徒がいるという警察の情報に､職員たちは衝撃を受ける｡さまざまな意見が交わされる中､教室から戻ってきた金八(武田鉄矢)は､それは3年B組のしゅう(八乙女光)であると告げる｡早速､警察へ通報しようとする国井教頭(茅島成美)らに対し､通報するのは待ってほしいと金八は頼み､3Bの生徒たちを教室に集める｡
しゅう(八乙女光)の覚せい剤使用発覚を受けて､桜中学では保護者や地域住民への説明会が開催された｡学校側からは板橋新校長(木野花)､国井教頭(茅島成美)､金八(武田鉄矢)ら教師たちが出席｡国井教頭は事実関係を説明するが､保護者たちからは受験に影響するから子どもを転校させたいという声や､警察に通報せずに授業を行った金八の対応を非難する声が次々とあがる｡
退職願を提出した金八(武田鉄矢)｡職員室の教師たちは金八の決意までは知らないものの､その様子から､彼が受けた精神的打撃の大きさを感じ取り心配する｡そんな時､フリースクールの服部先生(上條恒彦)から乾先生(森田順平)に電話が入る｡一方､3年B組では舞子(黒川智花)が欠席｡
金八（武田鉄矢）が辞表を提出したことを偶然知ってしまった3Bの小村飛鳥（杉林沙織）らは、クラスの仲間にはすぐに話すことができず悩んでいた。
理科の遠藤達也先生(山崎銀之丞)が痴漢容疑で捕まったという知らせを受けた桜中学の坂本金八(武田鉄矢)をはじめ教員たちは騒然となる｡数日後､3年B組の生徒･長谷川孝志(坂本優太)の両親(平栗あつみ･吉見一豊)が桜中学へ乗り込んでくる｡
"凍てついた15歳の春"をメインテーマにつづり好評だった､武田鉄矢主演｢3年B組金八先生｣第1シリーズのオールキャストを迎え"3年後の同窓会"を軸に､それぞれの生活を描くスペシャルドラマ｡
桜中学3年B組生徒を送ってから3年､坂本金八(武田鉄矢)は里美(倍賞美津子)との間に長女･乙女が生まれ､平穏な日々を送っていた｡だがある日､乙女が救急車で運ばれた｡緊急手術が必要だが､乙女の血液型は特殊なRHマイナスのAB型だった｡病院側は直ちに輸血の手配をするが､特殊な血液型のため難航する｡
ある日､坂本金八(武田鉄矢)は交通事故の現場に出くわす｡この事故で旧3年B組の教え子･安恵美智子(小林聡美)の母親･菊子(岩本多代)がケガをし､病院に運ばれた｡目撃者の証言から､事故原因は一方的に菊子の前方不注意と判断された｡菊子は｢目の前に男が飛び出してきた｣と主張するが､受け入れてもらえない｡
桜中学に､2年B組の市田正(斉藤喜之)の父親(山田吾一)が怒鳴り込んできた｡息子が"いじめ"にあってケガをしたと言うのだ｡学校内に"いじめ"が横行しているとは､2B担任の坂本金八(武田鉄矢)でさえ思いもよらない事だった｡正は仕返しを恐れ､相手の名前を言おうとしない｡
坂本金八(武田鉄矢)の教え子･星野清(近藤真彦)は､大学4年生になった｡清は陸上部で大活躍し､2年後のオリンピックを目指すまでに成長していた｡当然､各企業からひっぱりだこだったが､清には夢があった｡それは､コーチをしている母校･桜中学陸上部を全国大会で優勝させることだ｡
放課後､3年B組の教室に忘れ物を取りに戻った坂本金八(武田鉄矢)は､1人ぽつんといる女子生徒･川野君子(小川範子)を見つけた｡君子は､金八の顔を見ると突然､叫び声を上げブラウスを引き裂き､ブラジャー1枚の姿になる｡ぼうぜんとする金八の元に慌てて飛んできた野村教頭(早崎文司)は､君子の証言を信じ､金八を淫行教師と決めつける｡
都立高校合格発表の日｡学校で待つ坂本金八(武田鉄矢)の元には生徒たちから続々と合格の連絡が入り､職員室は喜びに沸き返っていた｡しかしそんな中､名簿に名前が見つからず､学校へ帰れない生徒もいた｡3年B組の三浦泰久(宝田慎一)もそのひとり｡やはり不合格だった織田真紀(長瀬潮美)と共に2次試験を受けたが､泰久だけがまた落ちてしまう｡
卒業写真の撮影当日､葉山仁史(長崎真純)がボンタンに茶色に染めた髪というツッパリ姿で登校した｡松ヶ崎中学校門で教師につかまった仁史は､みっともないという理由で家に帰らされ､写真撮影の時間になっても戻ってこなかった｡担任の坂本金八(武田鉄矢)は全員そろって撮りたいので､もう一度チャンスをくれと教頭に頼み込む｡
坂本金八(武田鉄矢)は､桜中学2年B組の担任をしている｡長女の乙女(星野真里)は同じ桜中学3年B組で受験勉強の真っ最中｡下の幸作(佐野泰臣)は1年B組だが､ここ何日か早退を続け､職員室でも話題になっていた｡幸作は金八に内緒で早退届けを提出していたのだ｡そんなある日､今は高校2年生になった卒業生の佐藤賢治(反田孝幸)から金八に電話が入った｡母親(二木てるみ)が酒を飲んで暴れているから助けてほしい､と泣きついてきたのだ｡
坂本金八（武田鉄矢）と1年前に卒業した3年B組の生徒たちが、元校長・大西の一周忌法要で再び集まった。久々の再会を喜びつつも、3B全員集合とはいかず、何人かのクラスメートは姿を見せなかった。そのことがどうしても許せない卒業生のひとり・入船力也（西原幸男）は、塩沢好太（森雄介）たちを連れて、法要を欠席した同級生の家々を訪ねて回る。しかし、そこから一騒動が起こってしまう…。
年の瀬も押し迫った12月､旧3年B組生徒たちは薬物使用で少年院に入っていた丸山しゅう(八乙女光)が出院していると聞き､彼のために改めて卒業式をしようと計画していた｡狩野伸太郎(濱田岳)､金丸博明(府金重哉)､富山量太(千代将太)が詳細を聞くためにしゅうの実家を訪れるが､すでに引っ越した後で家には誰もいない｡
1979年10月に第1シリーズがスタートして足掛け32年。 『金八先生』では多くの社会問題を取り上げ、中学3年生という多感な世代をさまざまな角度から描いてきた。 「15歳の母」「腐ったミカン」というフレーズが世の中に衝撃を与え、「いじめ」「学級崩壊」「性同一性障害」などのセンセーショナルなテーマに、自らの思春期の思い出を重ねる視聴者も多いはず。 一方で、金八先生は最終第8シリーズ（2007年10月～08年3月）までに約240人の卒業生を送り出してきた。 そしてこの春、武田鉄矢演じる坂本金八も3年B組の生徒とともに定年退職という卒業を迎えることになった。
