窓の無い洋館、クラシカルなメイド服。知らないベッドの上で幽鬼は目を覚ます。 先に集っていたのは五人の少女たち。まだ自らが置かれた状況を飲み込めない彼女たちに、幽鬼は口を開く。 「みんなは、初めてなのかな?」 命を賭けた、殺人ゲームの舞台の幕が上がる——
月影の差し込む廃ビル、真っ白なワンピース。冷たいコンクリートの上で幽鬼は目を覚ます。 参加者である四人の少女たちは、八回目だというプレイヤー・御城を中心にまとまろうとしていた。 「もしかして、みなさん知り合い?」 どこか居心地の悪い幽鬼をよそに、廃ビル探索が始まる──
負傷した言葉を切り捨てた御城に対し、幽鬼は独り危険を顧みず彼女の救出へと向かう。 生存だけを考えれば理解しがたい行動に疑問を抱く言葉。幽鬼は彼女へ一言で理由を告げる。 「点数稼ぎかな」 一方、別行動となった御城たちは、廃ビルに潜む新たな脅威に直面する──
獣に右腕を食われた御城の前に現れた幽鬼は、自らの非を認めて謝罪をすれば助けてやると彼女に告げる。だが、葛藤する御城からは、意外な言葉が口を衝いて出る。 「ふざけないでくださいまし!」 迫り来る獣を前に、彼女たちは生存できるのか。そして生存者たちを待ち受ける〈最後の試練〉とは──
“三十回目近くのゲームで、生還率は急激に低下する”。 いよいよ次回〈三十の壁〉へ挑む幽鬼だが、直近のゲームではどうにも精彩を欠き、思い悩んでいた。そんな折、彼女に一本の電話が入る。 「金子・・と申します」 節目を目前に、幽鬼は命懸けのゲームに参加し続ける自らを今一度見つめる──
湯気の立ち込める巨大浴場、身を包むのは一枚のタオル。他プレイヤーから随分と遅れて幽鬼は目を覚ます。 脱出の鍵を巡るゲームは既に白熱し、盤面は膠着し始めていた。 「ここに残ってるのは、〈出遅れ組〉なんだね」 この窮地を打開し、幽鬼は〈三十の壁〉を超え、生還できるのか──
御城が仕掛けた作戦が、弛緩していた幽鬼たちを強襲する。 自戒する幽鬼だが、仲間たちは壊滅する。捕らえられた幽鬼は、遂に御城の面前へと引き据えられる。 「……決着は、もっと劇的なものでなければならないはずだ」 “四十回目”の御城と“三十回目”の幽鬼。彼女と彼女は再会する──
森を想起させる箱庭、うさぎ耳が特徴的なバニースーツ。人工的な音声で幽鬼は目を覚ます。 幽鬼が属する〈うさぎ〉チームは、師匠と仰ぐ白士を筆頭に常連たちがゲーム開始を待つ。 「うさぎはな、切り株に殺されるんだ」 一方、対峙する〈切り株〉チームではプレイヤー・萌黄が目を覚ますが──
初心者だらけの〈切り株〉チームを率いようとする萌黄。 しかし常連の多い〈うさぎ〉たちを前に、仲間は次々と倒れていく。 「チュートリアルは終わりだ。あとは自分たちで考えなさい」 己の未熟さにもがく萌黄。そんな彼女にも幽鬼のように、師匠と仰ぐ人物がいた──
“〈うさぎ〉チームに殺人鬼が紛れ込んでいる。” 白士の言葉とともに拠点は煙幕に包まれ、迫る殺人鬼を前に〈うさぎ〉たちは離散する。 「一番に考えるべきこと、それは……私の生存だ」 拠点を脱出した幽鬼は、庭園で〈切り株〉チームの萌黄と鉢合わせる。 共に師匠を持つ、弟子同士の戦いが幕を開ける──
本気で挑んできた萌黄を、本気になれぬままセンスに任せて打倒してしまった幽鬼。その事実に彼女の心は曇る。 「お前はなぜ〈ゲーム〉をするんだ」 かつてその問いを投げかけてきた白士は、伽羅の手で無残な姿となっていた。 白士の言葉を脳裏で反芻しながら、幽鬼は殺人鬼と対峙する──