天正11年(1583)、利家は金沢城に入城し、秀吉を迎えます。秀吉は利家に旧領・能登と加賀の二郡を与え、嫡男・利勝には松任(まっとう)4万石を与えます。そこに、佐々成政の妻・はるが佐々家の使者としてやってきます。はるは、黄金を手土産に越中の領土の安どを頼みにきたのです。秀吉は、越中を与えると書状を書いたものの、「書状は成政自身が人質を連れて取りに来い」と告げます。越中に戻ったはるは…。