音姫が、決意の表情を見せるさくらと別れた翌日。 彼女が突然いなくなったことを不思議に思う義之や由夢に対し、音姫は何も返すことができなかった。 枯れない桜の異常を止めるために、さくらが自身を桜に取り込ませたという事実を、彼らに知られるわけにはいかないのだ。 2人に何とか笑顔を見せようとする音姫だったが、その日の登校中、彼女の表情は一気に曇ってしまう。 なんと、さくらが決死の覚悟を見せたにもかかわらず、また新たな事故が発生したのだ。 悪い夢はまだ終わっていないことに気付いた音姫は、さくらの代わりに状況を変えようと、昼休みに学校を抜け出して枯れない桜のもとへ向かう。 だが、結局彼女ができることは、桜を枯らすことだけ。枯らせば義之が消えてしまう。 初音島の人々か義之かという最悪の選択を突きつけられた音姫は、絶望感に苛まれてしまうのだった。
そんなとき、昼食もとらず思い詰めていた自分を心配し、義之が声をかけてきた。 だが音姫は、何も話さず義之のもとから逃げ去るしかできない。 それでも気遣おうとする彼に、音姫はついに「放っておいて」ときつく言い放ってしまう。 真実を話せるわけもなく、どうすればいいのかわからない音姫の精神は追い詰められていく。 そんな心情を察した純一は、彼女を慰めると同時にあることを告げるのだが……。