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はじまりは突然になの

6月。 車椅子の少女、八神はやては孤独な暮らしをしていた。 誕生日の前日にもかかわらず人気のない家の中、はやては一人、部屋で読書で過ごしていた。 だが、はやてが9才の誕生日を迎えたその瞬間、本棚にあった、鎖で封をされた一冊の本が輝き出す。 突然の事態におびえるはやてに、鎖の封を破ったその本は、はやてに 「封印を解除します」と静かに告げた。 そして、12月。 小学三年生…高町なのはは、今朝も日課の「魔法の練習」を続けていた。 春先に起こったある事件で「魔法の力」と出会ったなのはは、その時からずっと自らの魔法と向き合い、訓練を重ねていたのだった。 自らの魔法のデバイス、レイジングハートとともに魔法弾の誘導制御…シュートコントロールの鍛錬を終え、なのははかつての日々を思う。 魔法との出会いをくれた少年、ユーノ・スクライア。 事件に関わった時空管理局の面々、リンディ・クロノ・エイミィ。 そして、ライバルとして戦いの中で絆を結び、いまは遠く離れてビデオメールで友情をつないでいる少女、フェイト・テスタロッサ。 そんな、いまは離ればなれな一同との再会を心待ちにするなのは。 一方、時空管理局艦船・アースラでは、フェイトの最後の裁判に備えての会議が行われていた。 フェイトはかつて母プレシアが起こした次元災害事件の関係者として裁判を受けている最中であり、無罪に向けての最後の裁判を明日に控えているのだった。 裁判が終わったら、なのはに会いに行ける。 そんな願いをこめて、静かにその時を待つフェイト。 艦船アースラも整備のた

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