1人内野

Game 3 in a 3 game series between the Lycaons and the Bugaboos has entered extra innings with the score tied 0-0. Tokuchi uses the manager Mihara Yuuzaburou's desire to win this game to break the owner's hold over the manager. With the manager no longer obeying every order that is given to him by the owner, Tokuchi is free to pitch the remainder of the game against the order of the owner. Tokuchi uses the rest of the game to break down every aspect of Johnson's game showing that nothing about him is to be feared, not his batting ability or his speed. The Lycaons go on to win the game 1-0 thus winning the series against the Bugaboos, 2-1.

０対０のまま延長戦に突入したバガブーズ対リカオンズの三回戦。リカオンズは、ピンチごとに１塁守備の東亜に登板させる三原采配で、彩川の計略とは反対に踏ん張り続けた。十一回の裏も、ツーアウト満塁の場面で、三原は東亜をこの日７度目のリリーフに立て、セカンドゴロでピンチをしのぐ。 その頃、オーナー室で試合を観戦していた彩川は、東亜をピンチの時に限って何度も登板させる『ワンポイントリリーフシステム』に、思わぬ落とし穴があることに気付き、ア然となった。このシステムは、東亜とリリーフを交互に投げさせるのだが、東亜が１塁の守備に入る際、野手も１人“消費”する。このため、登録２５選手を使い切ったリカオンズベンチには、控えの選手がいなくなったのだ。 何としても東亜から金を搾り取りたい彩川は、『ワンポイントリリーフシステム』を続けるため、三原に野手の１人をマウンドに上げるよう命じる。だが、三原は、残るわずかなプライドで常識外れのこの命令を拒否。結局、東亜がそのまま続投することになった。 十四回裏、トップでバッターボックスに立ったのは、塁間世界最速のジョンソン。出塁すればサヨナラのチャンスが生まれると見た東亜は、再び９人内野のシフトを敷いて、ジョンソンを討ち取る。 試合が動いたのは、十六回の表だった。リカオンズは、相手の守備の乱れに付け込んで、１点勝ち越す。そして、東亜は、その裏、ツーアウトまで取り、バッターボックスにまたしてもジョンソンを迎えた。東亜は、初球いきなりデッドボール。ジョンソンの足を考えれば、同点を覚悟する場面になった。