宮松は端役専門のエキストラ俳優。来る日も来る日も、名もなき登場人物を生真面目に演じ、斬られ、射られ、撃たれ、画面の端に消えていく。真面目に殺され続ける宮松の生活は、派手さはないけれども慎ましく静かな日々。そんな宮松だが、実は彼には過去の記憶がなかった。 なにが好きだったのか、どこで何をしていたのか、自分が何者だったのか。 なにも思い出せない中、彼は毎日数ページだけ渡される「主人公ではない人生」を演じ続ける。 ある日、宮松の元へある男が訪ねてくる……。
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