仁美が起こした運動に、当初は反対していた人々も賛同しとうとう法務大臣を動かした。国会内に、性同一性障害に関する勉強会が設けられ、法改正に対する賛成派・反対派双方の意見交換が始まった。仁美はもちろん、菊池弁護士や、既に性適合手術によって女性に戸籍を変えた美羽子(慎一郎)も意見陳述を行い、この問題への理解を求めた。しかし、戸籍制度重視の議員からは、依然として根強い反対意見が聞かれ…。