北極海に向かった「やまと」に対し、米国はジョン・A・ベイツ大佐を艦長とする最新原潜「シーウルフ」を投入。「シーウルフ」による「やまと」撃沈作戦、オペレーションAを展開する。 それは、米ソの世界核戦略の重要地点である北極海から、政治的駆け引きによって、「シーウルフ」以外全ての戦略原潜を引き上げてバトルフィールドを作るという作戦であった。 「やまと」と同レベル以上の性能を持つ「シーウルフ」は、予測を超える速度で「やまと」の前に姿を表した。その驚異的な移動速度に翻弄されるものの、迫り来る魚雷群をツイン・ホーンズで振り切ったときに、「シーウルフ」が2艦存在することに気がつく。もう1艦の「シーウルフ」の艦長は将来米国大統領の椅子を約束された男、名門ベイツ家の長男、つまりジョンの兄・ノーマンであった。