警視庁神南署は原宿に新設された小さな警察署。 その小さな署の刑事課強行班の係長を務めるのが安積剛志(佐々木蔵之介)。 係長といっても部下の刑事は5人しかいない。 そんな神南署管内で、ある早朝に死体が発見された。 殺されたのは宝飾店社長の横谷美津江。 現場に財布がないことから強盗殺人が濃厚だが、須田(塚地武雅)は単なる強盗ではないような気がすると呟く。 その時、現場近くから奇妙な声がした。 近隣に住む太田トヨ(市原悦子)が横谷家に向かって拡声器で叫んでいる。 怪訝に思った安積と真帆(黒谷友香)はトヨに聞き込みをかけるが、トヨはいい気味だと悲しむそぶりもない。 その言動に引っかかりを感じた安積は他の捜査を村雨(中村俊介)以下の班員に任せ、自らトヨの周辺を調べ始める。 その夜、安積が事件現場近くを通り掛かるとストリートミュージシャンの演奏を聞くトヨに出くわした。 安積は彼女とすっかり仲良くなり、世間話に花を咲かす。 翌日、出勤してきた安積を待っていたのは横谷を殺したと自首してきたトヨだった…。