誘拐犯に身代金を要求された大槻院長(嶋田久作)が死亡したと聞き、失意の中、院長夫人を訪ねる梶。しかし、現われたのは大槻院長本人であった。梶は担当刑事だった井上(岩松了)から預かった備忘録と照らし合わせながら、事件を一つ一つ紐解くように取材を開始する。そして物語は1995年に遡る。事件当日、唯一の目撃者であった5歳の少女の話になると、大槻の話と備忘録の記憶が大きく食い違っていることに、梶は気づく。