飯田布美枝

ヒロインであり主人公。次姉ユキエと異なり子供の頃から目立たず内気な性格。10歳頃、男子にからかわれてから長身を気にしており、それを理由に縁談が壊れたこともある。しかし、土壇場で力を発揮すると父から評された。また、同じミシンを長年愛用するなど飽きっぽくなく、苦境に立たされても逃げ出さないなど粘りづよい。プロット上、跡継ぎである兄夫婦の存在と店を手伝う弟の成長により、実家での存在感が小さくなっていた29歳のとき、39歳の村井茂と見合いをした。わずか5日後に鳥取県米子市で挙式し、嫁入り道具も調わず新婚旅行もないまま慌ただしく茂と東京へ向かった。窮乏生活を辛抱づよく凌(しの)ぎながら夫の成功を信じて支え、また二児に恵まれる。原案者の武良布枝(旧姓・飯塚)がモデル。