鷹村が、チャンピオンのホークに挑戦したWBC世界J・ミドル級タイトルマッチ。第1ラウンド、鷹村は、ノーガードで挑発するホークに、オーソドックスなスタイルからまるで速射砲のような鋭いジャブを放った。このパンチは、相手のガードを弾くほど強烈で、ホークはコーナーに追い詰められる。 ところが、ホークは、左手でロープを掴みながら、アッパーで反撃。ホークの基本を無視した変則ボクシングを初めて味わった鷹村は、ア然となった。体半分寝かせながら放ち、次々と鷹村の顔面を捕らえるホークの強烈なパンチ。追い詰められた鷹村は、コーナーを背にして気を失いかけた。 気を引きしめた鷹村は、得意のジャブと、ボディーの上下の打ち分けでホークに反撃。しかし、暴力と言っていいほどのホークの読めない変則パンチを受けた鷹村は、意識が飛んでロープにもたれかかる。幸いにもゴングに救われた鷹村は、肩で息をしながらコーナーに戻った。 鴨川は、眼光鋭くにらむ鷹村に「自分のリズムを守れ」としか言えなかった。近代ボクシングを根底からくつがえす、まるでストリートファイトのようなホークの“野生”に、鴨川はそれ以上授ける策がなかったのだ。 鴨川から気合の張り手を背中に受けた鷹村は、第2ラウンド、足を使ってスピードでかき回す作戦に出た。直線的に突進してくるホークに対し、細かいジャブで反撃する鷹村。イラつくホークに、ついに鷹村の強烈な右が入った。 だが、余裕のホークは、鷹村の上を行く高速ステップにギアチェンジ。鷹村は、軽快なスピードで迎え撃つが、スキを突くホークの強打を浴び、たまら
Name | Type | Role | |
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Kazuyuki Fudeyasu | Writer | ||
Takao Yoshihara | Writer | Screenplay | |
Jun Shishido | Director | ||
Takehiro Ikezoe | Director | Episode Director |