同じ顔を持つもうひとりの自分=ドッペルゲンガーに遭遇すると、死が訪れるという…。かの芥川龍之介も経験したことがあると言われる、世界中を震撼させてきた都市伝説だ。そんな都市伝説が絡んでいる…かもしれない騒動が起こった。結婚式の直前、花嫁の鮫島美紀(釈由美子)が控室から忽然と姿を消すという騒動が起こったのだ。 捜査一課の刑事・音無月子(長澤まさみ)らはさっそく現場へ。美紀が消えた室内は鏡台の鏡が割れ、数滴の血痕が残されていた。しかし同時に、美紀のバッグもなくなっており、完全に「事件性あり」とは断定できない状態だ…。さらに、美紀と同じ美容室に勤め、式当日のヘアメイクも担当していた西浦幸恵(黒坂真美)は「美紀は今日ずっと幸せそうに笑っていた」と証言するが、新郎の丸山圭介(金子貴俊)が前夜に会った美紀は泣いていたらしい。どうもここ最近、美紀は不審なメールのせいで、神経質になっていたようだ。果たして美紀は誘拐されたのか、それとも自ら失踪したのか…。 これといって特定できる要素がない中、幸恵が1枚の写真を出してきた。そこに写った美紀の背後には、黒い服を着た美紀そっくりな女の姿が! なんでも「自分と同じ顔の人間に会ってしまうと死ぬ」という噂を信じていた美紀は、この写真のせいですっかり怯えていたというではないか。 今度こそ都市伝説が犯人である可能性が高い! 意気揚々とする都市伝説オタクの月子。ところが、圭介は写真の信ぴょう性を疑い、美紀を追い詰めたのは幸恵だという持論を展開する。これは一体どういうことなのか…。そして、もう