世界中で今、抹茶ブームが起きている。海外での需要が高まり、抹茶を含む緑茶の輸出額は2025年に721億円と過去最高を記録。国内でも抹茶を提供するカフェはインバウンド客に大人気だ。一方、ブームの陰で日本茶全体の需要に供給が追いつかず価格が高騰、「日本茶離れ」も指摘されている。そんな中、"日本茶"の文化を大切に守りアップデートさせてきた超老舗企業がある。「上から読んでも、下から読んでも...」のCMでおなじみ「山本山」だ。創業は江戸時代、贈答品の高級海苔のイメージが強いが、江戸で初めて"玉露"を発明し広めるなど、祖業は日本茶なのだ。そんな山本山が、近年、飲食事業を展開しお茶のブランディングにも力を入れている。淹れ方や湯の温度で味わいが全く違う、玉露のコースが堪能できる茶房に、玉露とハーブを組み合わせたテーバッグが売りの新ブランドなど、その展開は多岐にわたる。改革の先頭に立つのは2023年に就任した、同社初の女性当主で、11代目の山本奈未社長だ。学生時代から国際経験が豊富で、アメリカの大学で学んだ経験を持っている。さらに、山本山入社後は、アメリカの現地法人の社長に就任し、山本山のリブランディングを指揮したことも。日本茶の文化を継承しつつ、未来へ向けてアップデートに取り組む、山本山に迫る。