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All Seasons

Season 1

  • S01E01 無風地帯

    • January 19, 2012
    • MBS

    尾形家は、家長・久国、妻・咲子、長女・叡子、長男・潤一の4人家族。 この家に家政婦として雇われた七瀬は人の心が読めてしまう。それは、言葉だけではなく独特のビジョンになって映るのだが、形態は家族によって様々で、尾形家の場合は皆、裸だった。 そして彼らの心の中はセックスのことばかり。久国はクラブホステス節子と浮気していて、その節子はナイショで潤一ともつきあっていた。叡子は叡子で大学の先輩との交際に夢中。その中でひとり咲子だけが家事のことしか頭にないようだ。 一見平和そうに見せながら心の中はただれている尾形家の様子はまるで“家族サーカス”。見るに見かねた七瀬は、潤一の寝言を家族たちの前で暴露する。 「節子」、聞き覚えのある名前に久国の顔色が変わり、平和の均衡が崩れていく。 怒った潤一によって七瀬は泥棒の罪を着せられるが、その話を聞かされたはずの咲子は七瀬を責めることもなく穏便に次の仕事を紹介してくれるのだった。 相も変わらず家事のことを考え続けている咲子はもしや自分と同じ能力を持ち、それに気づかれないよう思考を遮断しているのではないか? 七瀬は咲子の心に問いかけるが、最後まで答は得られることはなかった。

  • S01E02 水蜜桃

    • January 26, 2012
    • MBS

    桐生家は家長・勝美、妻・照子、長男、次男、長男の嫁と息子の6人家族。 彼らの心は頭部に花が咲くというほのぼのしたビジュアルだったが、唯一の悪意は勝美に集中していた。 勝美は2年前に定年退職後ずっと家でブラブラし続けている。その様子が家族にはうっとおしくてならないようだ。 夕食のスキヤキでは肉をほとんど食べさせてもらえない。家族旅行に誘われない。妻にはセックスを拒まれる……などなど散々な仕打ちを受けている勝美に七瀬はつい同情して何かと優しく接するようになっていった。 それが間違いの元だった。勝美は七瀬に瑞々しい水蜜桃のイメージを重ね、甘い果実を貪るように彼女を抱けば若さを取り戻せると妄想を抱きはじめたのだ。 長男親子が旅行に出掛けた夜、勝美はとうとう夜ばいをかけてきた。貞操を守るため七瀬は勝美に向かって、彼の心を読み上げる。驚く勝美を七瀬は容赦なく追いつめていく。 驚きは恐怖へと変わり、ついには勝美は精神崩壊を起こしてしまった。 皮肉なことに、子供のようになってしまった勝美に照子は「かわいいわね」といつになく優しく接するのだった。

  • S01E03 澱の呪縛

    • February 2, 2012
    • MBS

    古書店を営む神波家は子供が八人もいる大家族。 そこへ家政婦としてやってきた七瀬は家の中の異様な汚さに驚愕する。 ズボラな母親・葉子に似て掃除や洗濯がまったくできないのだ。 ただ、みんな性格は裏表なく素朴で、七瀬を和ませる。 とはいえ、このままでは不潔さに慣れてしまうかもしれない。 不安になった七瀬は一大決心をして大掃除を敢行。 見違えるようにキレイになった家を見て一家は喜ぶかと思いきや、激しく動揺しはじめた。 今まで気づかないフリをしていた不潔さを認めることになってしまったからだ。 彼らの心の声はケモノの角となって七瀬には見えていたが、彼らは自分たちの暮らしぶりを「ケダモノ」じみたものだと自覚してしまった。 七瀬は自分のしたことを後悔する。

  • S01E04 青春讃歌

    • February 9, 2012
    • MBS

    河原寿郎、陽子夫婦は性格が正反対。 年齢に合ったシックな生活を求める寿郎に対して、陽子は若さに執着し、食べ物もファッションも車もハデなものばかり好んでいる。 その上若い男性と浮気までしていた。 年齢を気にするふたりの心は学生服とセーラー服姿に見える。 遠くにいても読めてしまうほど強い陽子の心を読むたび、七瀬は彼女に引かれていく。心の中にあふれる欲望がとても清々しく思えるからだ。 しかし愛人に振られたことから陽子の心に焦りが見え始めた。 乱れた意識で、愛車の真っ赤なスポーツカーのスピードをあげた陽子は事故に遭ってしまう。 七瀬ははじめて人が死ぬときの精神を感応し、絶叫する。

  • S01E05 紅蓮菩薩

    • February 16, 2012
    • MBS

    根岸新三は大学で心理学を教えている。 七瀬は根岸家で家政婦をすれば、新三の資料を見ることができ、そうしたら自分の能力のことがわかるかもしれないと期待していた。 ところが新三は書斎に入れてくれず七瀬は落胆する。 新三と妻・菊子の間には生後10ヶ月の赤ん坊がいる。一見幸せそうな夫婦だが実は新三は出世目当てで菊子と結婚、外で平然と浮気をしていた。 菊子は夫の浮気を知りながらも賢い妻を演じている。夫の浮気を確信すればするほど良妻の演技が完璧になっていくことに七瀬は驚くばかりだった。 ふたりの心の状態は水着姿で見えていた。 ある時、七瀬はそっと新三の書斎に入り、資料を繰る。すると、かつて七瀬の父親・精一郎が新三のESP能力測定の被験者だったことがわかる。 時を同じくして、七瀬の父が高い能力を示していたことを思い出した新三からESP測定を強いられそうになった七瀬は誤摩化そうと愚鈍に泣きじゃくる。 その姿を見た菊子は新三が七瀬にまで手を出したと勘違い。七瀬はこの家から逃れるために新三と浮気相手が菊子をバカにしていたとウソをつく。 ついに怒りの極限に達した菊子の姿は紅蓮の炎に包まれたかのようになり、七瀬はただただ震撼するのだった。

  • S01E06 日曜画家

    • February 23, 2012
    • MBS

    竹村家の家長・天洲は平日は会社に勤め、休日は家で絵を描いている「日曜画家」。かつては新聞の挿絵も描いたことがあったが、今はお金になる絵をまったく描いていないため、妻・登志を苛立たせていた。 竹村家の心もようはお歯黒姿。ただ天洲の心の中だけは芸術家だけにとても特殊で、様々な図形で表されている。 これが才能なのだと七瀬は思う。ふと、自分のことだけは「雪」のイメージになっているのを見た七瀬は少し天洲に好感をもつ。 こうして日ごと七瀬は天洲への気持ちを募らせていく。七瀬は自分でも人を好きになれることに喜びを抱くのだった。 ある日、天洲の会社の若い女性・里子と美佐がアトリエ見学にやってきた。 見れば、美佐も図形にならない。実は天洲は里子にも美佐にも手を出していた。自分のものにして飽きたら捨てる。すると彼の中で女の姿は図形になる。天洲はそんなことを繰り返していたのだ。 「誰かを好きになるのは……辞めよう」そう決意して、七瀬は竹村家を後にした。

  • S01E07 知と欲

    • March 1, 2012
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    山崎家は、老境に入った人気脚本家の潤三郎と息子・洋司のふたり暮らし。 潤三郎は映画にもなったヒット作をもつ巨匠だが、最近、執筆が思うように進まない。彼の元に脚本をとりにやってくるテレビ局の若い女性プロデューサー遠藤恵理の心の中を七瀬が読むと、彼女が潤三郎にあまり期待していないことがわかる。 山崎家の心の状態は体操服姿で見える。体操服姿の潤三郎は若さを強く欲していた。精神を若がえらせ、もう一度、創作の炎を燃やしたい……そう考えた潤三郎は、洋司には恵理のふりをして恵理には洋司のふりをしてラブレターを書き、ふたりが一夜を共にするよう仕組む。 その様を見て欲望を奮い立たせた潤三郎は、凄まじい勢いで脚本を書き出す。 老作家の芸術に身を捧げた姿に七瀬は神々しさすら感じるのだった。

  • S01E08 亡母渇仰

    • March 8, 2012
    • MBS

    清水家の女主人・恒子が死んだ。 葬式でひとり息子・信太郎は泣いてばかりで参列者は皆、呆れている。 七瀬が信太郎の心を読んだところ、彼は極度のマザコンで母親にはげしく依存していた。 恒子は信太郎の妻・幸江にいつもきつく当たり、信太郎にも幸江よりも恒子がいないと何もできないと思い込ませていた。 静かな葬式の席だが、実は心の中では皆様々な考えを巡らせている。清水家では心の状態はヒゲが生えて見える。 信太郎に騙されたと嘆く幸江の心の声を聞いた七瀬は、幸江も悪いのだと心の中で批判する。 しかし、他人の心を勝手に読んで勝手に批判するなんて、何様なんだ?と自分を戒め、これを機に家政婦を辞めようと決意するのだった。 やがて恒子が火葬される時、七瀬は思いがけない声をキャッチする。 恒子はまだ生きていた。だが、それを言えば、自分の能力がバレてしまう。 生きながら燃やされる恒子の声を聞きながら、七瀬は絶叫するしかなかった。

  • S01E09 芝生は緑 ~市川家編~

    • March 15, 2012
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    設計士の市川省吾は、スーパーの内装設計のため一週間、自宅マンションに籠ることに。 七瀬は、その間、妻・季子のサポートをするために雇われた。 仕事が忙しくなってくると省吾の感情は昂って、季子のやることなすことがいちいち気に入らず、怒ってばかり。 省吾は、ダメな妻よりもマンションの隣の部屋に住む高木家の妻・直子にベタ惚れだった。 一方、季子のほうも、かかりつけの医者に夢中。その医者の素性を知って、七瀬はすっかり呆れてしまう……。

  • S01E10 芝生は緑 ~髙木家編~

    • March 22, 2012
    • MBS

    市川家での雇用契約期間が終った七瀬は、今度はお隣の高木家の家政婦をすることになった。 高木直子の市川省吾に対する思い、高木輝夫の市川季子への言葉にならない思いを読むたび、七瀬は許し難い気持ちを抱いていく。 この4人の不道徳さを戒めることが超能力者としての使命だと考えた七瀬は、大それた実験をすることを決意。 それは4人の不倫願望を実現させるというものだった。 七瀬はテレパシーを駆使して、直子と省吾、輝夫と季子を急接近させていく。ついに二組の夫婦の関係性に変化が……。