名田奥太郎(佐野史郎)の葬儀の夜、激情を抑えきれず、源凍也(塩野瑛久)と禁断の一線を越えてしまった華陣あやめ(麻生久美子)。凍也のことが忘れられず、あの日借りたTシャツを返すという名目で、彼が働くフェンシングクラブを訪ねる。 しかし、一夜限りの過ちであることを告げるあやめに対し、凍也は寂しげな瞳を向けるだけ…。あやめは引き留めてほしいという思いを胸に封じ込めて立ち去り、2人の関係はこれで幕を閉じるはずだった。 ところが――その夜、凍也から「何もなかったことには、できそうにない」と苦し気な声で電話が入り、自分も同じ気持ちであることを思い知らされたあやめ。2人は許されない愛に、さらに深くのめりこんでいく…。 一方、名田奥太郎殺害事件の捜査は難航。警察は引き続き、凍也と夏音(北香那)夫婦に疑惑の目を向けていたが、そんな中、あやめの周囲で新たな事件が発生。先輩弁護士であり、あやめと昔関係を持ったこともある今野昴(大倉孝二)が、夜道で何者かに襲撃されて…。 そして訪れる戦慄の夜――。 愛したはずの男が、“魔物”へと変貌する――!?