野良信子(小林きな子)が里親支援センターと協力して進めていた岩本花蓮(吉田萌果)の里親委託が大詰めを迎えていた。花蓮を迎えたいと願う橋本智(森田甘路)と千佳(朝夏まなと)夫妻は、研修にも熱心に取り組んでおり、入院中の花蓮の母親が退院できるまでにはまだ時間がかかる見通しである以上、今回の里親委託の成立は花蓮にとって最善の選択なのだ。 だが、花蓮とほぼ同じ時期に一時保護所にやってきて以来、ずっと仲良く過ごしてきた野口風雅(二ノ宮陸登)と坂西青葉(市野叶)は、花蓮が橋本夫妻と出かけたときのことなどを楽しそうに話す姿が気に入らず、「花蓮と一緒にいたくない」と言い出して部屋に立てこもってしまう。さらに、花蓮が里親のところに行くと聞いて不安になったのか、安西叶夢(千葉惣二朗)、奏夢(小時田咲空)兄弟も、母親の夢乃(尾碕真花)に会いたいと言い始め……。 花蓮の里親委託は、宿泊交流で問題なければ正式な手続きを進めることになった。夏井翼(福原遥)と蔵田総介(林遣都)に花蓮の送迎を頼む蜂村太一(風間俊介)。蒔田向日葵(生田絵梨花)や信子らは、花蓮の退所式の準備を進める。宿泊交流の日、翼は花蓮を連れて橋本家へと向かう。だが翼は、ふいに足を止めた花蓮が、「上手にできるかな……普通の家族」とつぶやいたことが気になり……。