当時12歳の美少年、世阿弥の猿楽の舞が、第3代将軍足利義満の心をとらえました。世阿弥は義満に寵愛され、能を大成させていきます。義満は北山第金閣を造営、禅の精神を広め、文化的な新しい国づくりを目指します。世阿弥の能には、禅の思想が込められました。伝世阿弥作である「八島」「山姥」を紹介し禅の世界の一端を見ていきます。番組の最後には、能の作品から生まれた日本舞踊「羽衣」を木村多江さんが優美に演じます。