工務店勤務の上原謙司(鶴房汐恩)は、彼女の沙也加(円井わん)を連れて母校・舘倉高校のラグビー部の試合を見に来ていた。謙司は観戦席でぽつんと一人で観戦する女性が坂本友見(久保田紗友)だと気付く。お互い目が合い会釈するが、すぐに視線を試合に戻す。試合はボロ負けだ。昨年まで、舘倉高校のラグビー部は、公立校にして全国に出るほどの強豪校だった。当時のキャプテン・北山春樹(長田拓郎)は全日本代表の候補にも入るスター選手で、謙司の憧れでもあった。高校時代、謙司は春樹が広報委員の友見にぞっこんなことを知るが、嘘をつけない性格の謙司もまた友見のことが好きなことを春樹に知られてしまう。二人は友見を巡って勝負することを決める…
スタイリスト見習いの杉井和彦(川尻蓮)は高校の同窓会に参加するために懐かしの学校に赴いた。3年ぶりの再会で賑わう同級生たちの中で、白色のワンピースの女性を見つける。高沢亜沙子(貴島明日香)は高校時代と変わらず、みんなの中心で話していたが、和彦に気付き歩み寄って来る。「忙しそうだね、スタイリスト」和彦は高校時代から裁縫が好きで、よく亜沙子に教えてあげていた。久しぶりの再会を喜ぶ二人。その時、ブランド物を身に纏った東年男(桜木那智)が現れる。亜沙子と年男の姿を見た同級生たちは二人を冷やかすが、年男は面倒臭そうにその場を離れてしまう。高校時代、亜沙子と年男は学校で有名なカップルだったが、現在は別れていた。和彦、年男、亜沙子。その3人の高校時代に端を発する絡まり合った感情が爆発する。
時計の針は2時45分。信号が変わり歩き出す竹地春彦(與那城奨)。交差点の向こうから歩いてくる女性(桃月なしこ)。目が合うこともなく行ってしまう女性の姿にため息をつく竹地。竹地は2か月半前から、毎週火曜2時45分、同じ交差点で同じ女性とすれ違っていた。バイト仲間の杉山克明(征木玲弥)からは「話しかけりゃいいじゃん」と一蹴されるが、心配性の竹地はそんなに簡単に話しかけられない。とその時、克明の先輩の山根(板橋駿谷)がパーティー券を売りにやって来る。ガラの悪い山根の圧に負ける克明。一方、竹地は彼女と知り合うために様々なシミュレーションを繰り広げる。あらゆる不安要素を払拭して、女性に声をかけるために着実に準備をする竹地だったが、克明とその恋人由希(冨手麻妙)と一緒に入った喫茶店で思わぬ事態となり…。竹地は果たして彼女に話しかけられるのか。
森山探偵事務所で調査員をしている田所岬(金城碧海)。半年前、所長の森山(勝村政信)の一人娘の若葉(秋田汐梨)をストーカーから助けたことで、若葉のことが気になる存在となっていた。最後の仕事を終えて事務所に戻った岬は、森山から身辺調査の依頼を無理やりお願いされる。依頼主の息子が一目ぼれした相手だという女性の写真をみて驚く岬。その女性は森山の娘・若葉だったのである。「遠慮はいらん!徹底的にマークしろ!」岬にとって最後の仕事は若葉をマークすることになってしまった。「叩いてもほこりどころかチリ一つ出ない」と豪語する森山の思いとは裏腹に、若葉のある秘密が明らかになっていく。知っているつもりだった若葉に違う顔が…。若葉を必死に守ろうとする岬が見たものとは…
バイト帰りの戸田星也(白岩瑠姫)。家でくつろごうとした瞬間、部屋の隅に女がいることに気付く。ストーカー化した元カノ、津山春子(手島美優)だった。包丁を振り回す春子を必死でかわす星也。その時、「ガン!」と窓ガラスにサンダルが当たった。「大丈夫ですか?」窓の外を見ると向かいのアパートの女性・森村直美(柳ゆり菜)が心配そうに見ている。もみ合いに気付いた直美が、向かいの部屋からサンダルを投げたのだった。そんな勇ましい直美に一目惚れした星也は、バイト仲間の高杉(伊島空)や店長の大場(川瀬陽太)に心配されつつも、直美と親しくなっていく。しかし、それと同時に星也の身の回りでは不思議なことが起こり始めていた。
サラリーマンの片岡圭一(木全翔也)は文通相手に会うために夏山のロッジ『夢風車』に向かっていた。知っているのは「西島さとみ」という名前と筆跡だけ。ブラック企業に勤める圭一にとって、3年間文通したさとみの存在は唯一の心の支えだった。手紙でさとみが「栃木の渓谷にある『夢風車』」というロッジに泊まると知った圭一は、気付けば夢風車に向かっていた。西島さとみにひと目会いたい。しかし、夢風車で出迎えたのはむさくるしい笑顔のオーナー田辺(勝矢)と個性豊かな男女6人だった。自己紹介の時に眼鏡の男(栗原類)が「リプトン星から来たマキシマムAGF」と名乗ったことで事態は思わぬ方向へ。ユーチューバー(廣瀬智紀)やアイドル声優、モデル、コメディアン…と好き勝手な自己紹介が続く。圭一はイラストレーター(小川紗良)と名乗る女の子に目がいくが果たして…。この中の誰がさとみなのか。
医学部進学を目指して浪人生となった戸志野はじめ(豆原一成)は、家族のハワイ旅行に置いていかれ、家で一人勉強をしていた。夕飯にデリバリーを頼むと、店の手違いでなぜか頼んでもいないハワイアンピザ。「間違えてます!」はじめはドアを開けて大声で叫ぶが、配達員は去った後だった。深夜、インターホンが鳴る。玄関モニターを確認すると見知らぬ少女(莉子)が映っていた。「わたしはだれ?」「ここはどこ?」気味悪く一度は無視するものの、インターホンを連呼され、ついにドアを開けてしまう。銃を向ける少女X。銃とスタンガンを持っているが、少女Xには記憶がなかった。彼女はなぜはじめのもとにやって来たのか。はじめは少女Xの記憶を呼び覚ますため、花の香りを頼りに植物園へ行くが手がかりを得られない。帰ると家には近所で起きた殺人事件の聞き込み調査で刑事(渡辺いっけい)がやって来て…。
高校3年生の松村渡(河野純喜)は、友人との罰ゲームで初恋の人・佐倉麻美に会いに行くことになった。彼女が住んでいるという東三本松行きの路線バスに乗り込み、バスに揺られること一時間以上。「次は木美浜―」という車内アナウンスで松村が目を覚ましたとき、脇にあった鞄がないことに気付く。松村は小さい頃から運がなかった。無一文の松村はしょうがなく木美浜で降り、楽しそうにはしゃぐ海水客を横目に通り過ぎたその時、海の家の看板オブジェを壊してしまう。オーナーの真由美(筒井真理子)の配慮で、オブジェを直すことと引き換えに、海の家で働かせてもらえることに。偶然にも真由美は中学の同級生小宮慶子(小西桜子)の伯母だった。帰りの交通費のために、慶子と海の家で働く松村だったが、とあることがきっかけで、小学生時代のある出来事が重なり…。
ボーイズグループのオーディション『Project101』を受けるため、オーディション会場に集まった新庄公平(大平祥生)、今井一郎(川西拓実)、片岡圭一(木全翔也)、田原正平(佐藤景瑚)、戸田星也(白岩瑠姫)、上原健司(鶴房汐恩)、戸志野はじめ(豆原一成)、竹地春彦(與那城奨)の8人。しかし、機材トラブルでオーディションは中止の危機に陥っていた。スタッフの美帆(伊藤万理華)はなんとか続行を訴えるが上司たちには響かない。一方、スタイリスト見習いの杉井和彦(川尻蓮)が衣装を届けに会場にやって来ると、偶然にも社長(梶原善)に遭遇しオーディションに参加することに。控室に入ると、8人はまだ会場に到着していない松村渡(河野純喜)と田所岬(金城碧海)を待っていた。オーディションを中止しようとする制作陣と、夢をかなえたい若者たち。果たしてオーディションは無事に行われるのか。