「史上最も偉大なロック・ギタリスト」とされるジミ・ヘンドリックス。ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで活動していた彼は、１９６６年９月、アニマルズのベーシストだったチャス・チャンドラーにスカウトされ、ロンドンに渡る。
ジミの登場は、スウィンギング・ロンドンの音楽シーンに、とてつもなく大きな衝撃を与えた。エリック・クラプトンをはじめ、ジェフ・ベック、ピート・タウンゼント、ビートルズやローリング・ストーンズのメンバーたち… 誰もが彼のプレイに驚き、怯え、そして、熱中した。
「パープル・ヘイズ」は、１９６７年の春、「ヘイ・ジョー」に続き、彼の２枚目のシングル曲としてリリースされた。６６年の１２月ごろに書かれた曲は、明くる年の１月と２月、２度に分けてレコーディングされている。後にジミとともにレコーディングを続けていくエンジニアのエディ・クレイマーや、新しいエフェクターをともに作っていくロジャー・メイヤーと最初に取り組んだのが、この「パープル・ヘイズ」だった。
番組では、エディ・クレイマー、ロジャー・メイヤー、さらに、当時のジミのようすをよく知る女性、キャシー・エッチンガムやマデリン・ベルなどを訪ね、名曲誕生の経緯を探っていく。
