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親父と息子とムッタクロース

最終試験のためにヒューストンに行くのは、8人だと発表された。 男性枠の最後の1人に滑り込んだ六太だが、日程が決まらないのかJAXAからは連絡がなく、選考に落とされたケンジのことも気になっていた。 そして、若干だがほかにも気になることがあった。 六太の合格祝いのはずなのに、なぜか六太のケーキだけ角度が薄いのだ。 「ケーキの角度は日頃の働きに比例する。男なら、親父より稼げ」 「重いわ~お父さんの言葉!」 ヒューストンへ行くまで、バイトをしようと決意する六太だった。 季節は冬。 六太が雇われたのは、サンタクロースの格好をして子どもと記念写真を撮るアルバイト。 バイト終了後、JAXAの鶴見から、最終選考は2カ月後と電話がある。 日々人たちCES-51クルーの打ち上げをみんなで見るというのだ。 六太は鶴見に、ずっと気になっていたことを尋ねた。 「ケンジは……真壁君は何で選ばれなかったんですか? 僕が残されたのに彼が残らないっていうのはなんかこう不自然で……」 しかし電話口から聞こえたのは、意外にも鶴見の笑い声。 『真壁君も君と全く同じことを訊いてきたよ』 男性枠は1つのはずだが、ちゃんとケンジも受かっているという。 実は9人選ばれるはずだったが、辞退した男性がいたのだ。 それは、B班で一番優秀だった男、手島有利だった。 『僕は――自分の父には逆らえますが、自分のやりたいことには逆らえません』 手島の父は宇宙飛行士になりたくて3回も試験を受けた人だという。 宇宙飛行士になることは父の強い意志だったが、手島自身のやりたいことは違ってい

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  • Originally Aired September 9, 2012
  • Runtime 25 minutes
  • Content Rating United States of America TV-14
  • Network YTV (JP)
  • Created January 22, 2015 by
    Administrator admin
  • Modified January 22, 2015 by
    Administrator admin