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ロケットロード

大勢の観客が見守る中、日々人たちが乗ったマルスワンは、噴射炎と白煙をあげながら一気に発射された。 「あいつ……本当に宇宙に行きやがったな」 打ち上げ場所から遠く離れた旧管制塔で見ていた六太は、子どもの頃日々人と一緒に、ISS(国際宇宙ステーション)に滞在中の星出飛行士と通信したことを思い出していた。 六太たちが子どもの頃、JAXAでは『ISSと通信しよう』というイベントが開催された。 集まった子どもたちは、ISSにいる星出宇宙飛行士とモニターごしに質問することができ、そのとき日々人が「自分は絶対宇宙へ行く!」と宣言したのである。 しかしこの頃から六太は、『世の中には絶対なんてない』と考えていた。 そのため、いつも軽く『絶対、絶対』と口にする日々人を、よく思ってはいなかった。 だが日々人は、『大丈夫、俺の中に絶対はあるから』と努力し続け、本当に宇宙へ行ってしまったのである。 空に残ったロケットの軌跡に、六太は日々人を重ねていた。 『――ロケットロードは寄り道をしない。後戻りもしない。ただ一直線に宇宙へ伸びる道。まんまお前みたいだな――』 打ち上げ後、ホットドックを食べながら、六太はデニールに質問されていた。 「自分の弟が宇宙へ行くってのはどんな気分だ、お?」 『ほとんど今日の空のようだった』と六太が答えると、デニールは笑いながら空と人生との違いを語りはじめた。 「空は誰の物でもない。人生は自分のもんだ。人生はコントロールがきく」 言い終えた後、デニールは自分の名刺をよく見るよう六太に促した。 そこにはなんと、『

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  • Originally Aired November 4, 2012
  • Runtime 25 minutes
  • Content Rating United States of America TV-14
  • Network YTV (JP)
  • Created October 1, 2013 by
    Administrator admin
  • Modified October 1, 2013 by
    Administrator admin