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わたしの両手

月の訓練への道を開くには、バトラー室長に認めてもらうしかない。そう感じた六太は、先輩アレックスとT-38に乗り込み、魔法の裏技を披露しようとしていた。 魔法の裏技とは、見る者にはロケットの打ち上げのようにも感じられる、バーティカルクライムロールというアクロバット技のこと。 六太はバトラーの前でこの技を見せることこそが、宇宙への近道だと思ったのだ。 18時30分ちょうど、六太の魔法の裏技は、バトラーにも見える位置で見事に成功した。だが、六太の計画はこれで終わりではなかった。その3分後、さらに六太は、2つ目のアクロバット技を決行しようとしていたのだ。 実は六太は、バトラーだけでなく、せりかにもメールを送っていた。その内容は、『今日の訓練でエーリントンに着いたら、18時33分に空を見てほしい』というもの。以前、六太の飛行の師匠・デニールは言っていた。 『空にハートマークでも描けりゃ一流だ。意中の女にでも見せてみろ。イチコロだぞ……ウハハッ』 六太はせりかにハートマークの軌跡を見せて、告白しようとしていたのだ。 しかし残念なことに、せりかのいるシャトルバス側から見えたものは、ハートマークではなく、バルタン星人のハサミ型だった。 そしてハートマークに見える位置から空を見上げていたのは、なんとバトラーだった。自分が告白されたと思い赤面し、愕然と空を見上げているバトラー。その様子は、明らかに動揺していた。 「ミスタームッタ……それは……マズイでしょ……」 一方、日本にいるシャロンは、来日したモリソン博士たちに、月面望遠鏡の計画

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  • Originally Aired September 28, 2013
  • Runtime 25 minutes
  • Content Rating United States of America TV-14
  • Network YTV (JP)
  • Created January 30, 2014 by
    Administrator admin
  • Modified January 30, 2014 by
    Administrator admin