世のしがらみでガンジガラメになり、にっちもさっちもいかなくなり煮詰まっている30代半ばの信用金庫職員と、他人としがらみを持って生きていく事が面倒くさく、怖くてたまらない20代後半の売れない漫画家――。 この時代からこぼれ落ちた2人が、"賄い付き下宿"というまさに流行から取り残された場所で出会い、暮らし始める。 この2人に少なからず影響を与えるのが、下宿屋の2人の同居人――人生を超越したかのような年齢不詳の女性大学教授と、人生はこれからとばかり張り切る大家の女の子。そして、自分の人生を変えようと会社の金3億円を横領して目下逃走中の女。 彼女たちは、下宿屋での生活の中で今までの人生を見直し、ちょっとだけ成長して、それぞれ新たな一歩を踏み出していく。そんなそれぞれの人生模様をユーモラスに描いたホームコメディー。