2001年9月11日。アメリカで同時多発テロが発生した。ニューヨークの貿易センタービルに旅客機が突入するなどして、およそ3000人が死亡。亡くなった人の国籍は90を超えるという。“世界を変えた日”に何が起こったのか? 後編は二棟目が崩落する中、必至に避難するNY市長の姿で始まり、大統領不在のままホワイトハウスの地下で状況の把握を続ける政権スタッフの姿や、安全な場所を求めエアフォースワンに乗り続けるブッシュ大統領を追う。ビル崩壊の現場では消防や警察が必死の救出作業を続け、大統領はようやくたどり着いた基地の地下で指揮をとる。夜が訪れても緊張は続く。ベッドに入った大統領夫妻は「正体不明の飛行機が迫っている」と、たたき起こされ改めて地下に避難する。そして、9月11日を振り返った誰もが、「あの一日が世界の様相を変えてしまった」と証言する。 ローラ・ブッシュ大統領夫人、チェイニー副大統領、ラムズフェルド国務長官、ジュリアーノNY市長、ホワイトハウス主席補佐官、エアフォースワン・パイロットなど当時の政権中枢やその周辺にいた人たちや、消防士、警察官、航空管制官、テレビリポーターなど様々な場面で活躍した人々にも改めてインタビューしている。(全2回) 原題:The Day that Changed the World 制作:国際共同制作 NHK/Brook Lapping (イギリス 2011年)