阪神銀行頭取の万俵大介(中井貴一)は、銀行再編成が本格化しつつあるという情報を得る。一方、阪神特殊製鋼・専務であり大介の長男・鉄平(向井理)は原料を他社からの供給に頼る状態から脱却すべく、自社での高炉建設という大事業に乗り出す決意をし、その巨額融資を父・大介に依頼する。だが相談を受けた大介の胸中に浮かび上がるのは、時代の荒波の中、生き残りを懸けた壮大な野望と、息子・鉄平に対するある疑惑であった…。