発起人・祥子の采配により、Ave Mujicaの人気や評判は上々。 次なる大舞台の成功に向け、祥子は完璧なステージを作り上げることに全身全霊を捧げる。 しかし、バンドの方向性に不満を持つメンバーと不和が発生し――。 それぞれが異なった思惑を抱えたまま、舞台は幕を開ける。
にゃむの策略によって、舞台上で仮面を外されたAve Mujicaメンバー。 素顔を晒した彼女たちは、世間の耳目を集める。 寝首を掻かれた祥子、嘲笑うにゃむ、憔悴する睦。 仮面を失った人形たちが迎える初のマスカレードは……
精神的疲労が祟り、ライブ中に演奏を間違えてしまった睦。 その座り込む姿は、まるで糸の切れた人形そのもの。息を呑む観客。 祥子の機転で危機を脱するも、その影響はAve Mujicaの今後に大きく影を落とす。