元和2(1616)年夏、幕府が仙台討伐を計画しているといううわさが流れ、江戸の伊達屋敷は重苦しい緊張感に包まれていた。そんな時、将軍・徳川秀忠(勝野洋)の姪・振姫(林佳子)と政宗の嫡男・忠宗(野村宏伸)の縁組みの話が舞い込む。しかし政宗(渡辺謙)は「将軍の姪では不服だ」と開き直り、秀忠は振姫を養女に迎える。政宗は「これぞ伊達流へそ曲がりの極意だ」と満足し、その年の暮れ、振姫を忠宗の妻に迎える。