ついに天下分け目の決戦の火ぶたが切られた。家康(西田敏行)のもとに集結したのは東軍七万五千、かたや三成(中村橋之助)率いる西軍十万…、陣形も兵力も圧倒的に西軍有利。一豊(上川隆也)は家康の命により、主戦場ではなく、山上に陣取る毛利勢の押さえとして、南宮山の麓に配される。東軍の劣勢を知り覚悟を決める一豊。「武士として華々しく死ぬ、それがわしの生きる道じゃ。許せ、千代」。その頃、千代(仲間由紀恵)は大坂城下の屋敷でひたすら夫の無事を祈っていた。「一豊様、生きてお帰りくださいませ」。一豊の陣に六平太(香川照之)が現れた。「お主らが押し出し、家康を勝ちへ導け。勝って、生きて千代の元へ帰るのだ!」。家康本陣へ飛び込み、出陣を願い出る一豊。信長の若き頃より戦場に立っていた者はもはや家康と一豊ぐらいのものであった。「よし、出よ!誰が寝返るやらわからんが、そなただけは信じておるぞ!」、家康の声を胸に戦場へ討って出る一豊。さらに猛攻をしかけてくる三成。本陣を突かれ動揺する家康は起死回生の一手に出た。家康に内応しながら未だ旗色を鮮明にしない西軍・小早川秀秋(阪本浩之)軍へ向かって大筒を撃ち込む。恫喝された小早川軍は西軍に襲いかかった…。