その暴力性から、『桜樹組の悪魔』と極道からも恐れられる、桜樹組若頭・霧島透。 ある日、霧島は組長に呼び出されて――組長の一人娘である、桜樹八重花の世話係を命じられる。 人見知りで、なかなか心を開いてくれない八重花にどう接していいものか、当惑する霧島。そんな時、八重花が隠していた授業参観のお知らせを見つける。 授業参観の日付は今日……。そこで霧島が取った行動とは――
世話係の仕事にも徐々に慣れ始める霧島。一緒に花火大会に出かけることで、八重花との心の距離も着実に縮まっていく。 そんな折、八重花は桜樹と共に、意識不明で入院している母・美幸のお見舞いに行くことになるが……。 「ずっとねてるおかあさんなんか、しらないひとだもん……!!」 母のお見舞いに行くことを拒絶する八重花に、霧島がかけた言葉とは――
母のお見舞いに病院を訪れる八重花。同行した霧島は、かつての桜樹組の若頭で、兄貴分だった葵と鉢合わせする。 そして、お見舞いからの帰り道――霧島と八重花は捨て猫の相手をしていた女子高生の歩と出会う。 「きりしま、このこかっちゃだめ?」と、八重花は捨て猫を飼いたいと言い出して――
『桜樹組の悪魔』、霧島透が組長から命じられた新しい仕事は――動画配信!? 財政事情が苦しい桜樹組を救うべく、霧島と杉原は動画配信でひと山当てるミッションに挑む! そしてここに、謎の覆面配信者『ミスティー』が爆誕! ネット動画の世界にカチコミをかけた霧島は、血の雨ならぬ、金の雨を降らせることができるのか!?
堅気となって組を抜けた葵が、桜樹の元へ挨拶に訪れる。葵は桜樹と話しながら、組の若頭だった頃を思い出して―― 八重花を身に宿した美幸と、桜樹の穏やかな日々。そして、手の着けられないはねっ返りだった霧島に手を焼きながらも、兄貴分としてしっかり面倒を見る葵。 そんな葵が極道の世界から足を洗い、堅気になった理由とは……?
なにやら八重花の様子がおかしい。霧島に何か隠し事でもしているかのように、そわそわ落ち着きのない様子で……。 それに加え、桜樹や杉原たち組員も総出で、霧島が八重花に近づかないよう、あの手この手で妨害してくる。 八重花の不審な行動の理由とは、果たして……。
霧島と八重花の身に迫る、ドス黒い影……。かつて『ヤクザ潰し』として恐れられた霧島に組を潰された極道たちが、恨みを晴らすべく動き出した。 八重花を人質に取られ、無抵抗で一方的にやられる霧島。 しかし、極道たちの恨みの矛先は、八重花にまで向けられて……。 その時、霧島の中の『悪魔』がついに目覚めてしまった――
ヤクザ同士のいざこざに八重花を巻き込んだ極道たちを見つけ出し、無慈悲に制裁を加える霧島。 そこへ現れた桜樹の一喝で霧島は我に返り、八重花の元へ帰ってくる。 八重花の世話係として、再び穏やかな日々を過ごす霧島であったが……。 杉原の元に突然、『お嬢を頼む』と霧島からのメールが届いて――
かつては『桜樹組の悪魔』『ヤクザ潰し』と恐れられた霧島も、今ではすっかり世話係が板に付き、八重花と穏やかな日々を過ごしていた。 そんな2人をあたたかく見守る、桜樹、杉原、香菜美、葵。 ある日、霧島は八重花と共に、両親の墓前に備える花を買いに向かう。 霧島が手にしたのは、母との思い出の花・カランコエ。その花言葉は――