時空管理局本局。エイミィは、リンディに今回の件のあらましを説明する。 いまはまだ眠りから覚めないが、なのはの肉体的負傷は重篤なものではないこと。 ただ、魔導師の魔力の源「リンカーコア」が異様に小さくなっていること。 それは本局を騒がせていた一連の事件と同じ流れであること。 一級捜索指定ロストロギア「闇の書」の稼働。 それはリンディらが担当する、新たな事件の始まりの始まりだった。 本局医務室になのはを見舞うフェイト。 だが丁度目を覚ましたなのはと鉢合わせしてしまい、困惑する二人。 折角の再会がこんな形になってしまったことに少し切なさを感じつつも、 それでも二人は素直に再会を喜び、微笑みあう。 なのははリンカーコアを吸収されてしまったものの、回復するまでしばらく魔法が使えない以外は日常生活に支障はないという。だが、メンテナンスルームで修理を受けているレイジングハートとバルディッシュは酷い破損状態だった。 ヴィータやシグナムたちの「魔法」に疑問を持ったアルフの質問にクロノとユーノが答える。 「ベルカ式」それはかつて、なのはやクロノたちの扱う「ミッドチルダ式」と勢力を二分した魔法体系。遠距離や広域攻撃をある程度度外視して、対人戦闘に特化した戦闘魔法。 優れた術者は騎士と呼ばれ、その手にするのは「アームドデバイス」と呼ばれる武装。 圧縮魔力を込めた「カートリッジ」を武器内で炸裂させ、瞬間的に圧倒的な魔力と破壊力を生み出す、危険な技術。そんな攻撃にさらされて破壊され、部品交換と修理を待つ自分たちのデバイスに、静かに