つる家が火付けに合い、全焼した。吉原のあさひ太夫(成海璃子)は又次(萩原聖人)を通じて澪(黒木華)に十両を贈る。もしまだ料理を作る気持ちが少しでもあれば、この十両を使って欲しいと。そしてあさひ太夫からの手紙には「雲外蒼天」の文字が。艱難辛苦に耐えればきっと青い空が広がるという、幼い頃に占い師が残した言葉が澪の胸によみがえる。一方小松原(森山未來)は嘉祥の儀で拵えるお菓子の創作に悩んでいた。そんな時、坂村堂が富三(大倉孝二)という料理人をつる家に連れてくる。なんとその富三は、かつて天満一兆庵の江戸出店で料理人をやっていた富三だった。富三は江戸出店で芳の一人息子・佐兵衛(柳下大)が失踪した裏事情を知っていた。