戦国時代に偶然漂着した外国船からもたらされた「鉄砲」。この舶来で未知の武器を、日本人は工夫をかさねて瞬く間に国産化した。その中で生まれたのが近江国(滋賀県)国友(くにとも)の鉄砲鍛冶職人の集団だった。「国友」の技術の高さは織田信長、徳川家康も最優先で獲得に動くほど。しかも鉄砲は単なる武器である以上に太平の世への原動力でもあった。知られざる戦国と鉄砲の関わり、国友の鉄砲職人たちの活躍を紹介する。