木野ひまりは今日から高校生。小学校からの親友・水口未希に誘われて参加した新入生歓迎会で、ひまりはバンド「SSGIRLS」の演奏に魅了され、バンドのボーカル・朝凪依にひとめぼれという名の憧れを抱く。校舎で出逢った依にそのことを伝えるひまりだったが、まっすぐに気持ちを伝える彼女に、依はひとめぼれという名の恋心を抱いてしまい――。
放課後に屋上で話すようになったひまりと依。雨の日は依の教室でも会うようになり、徐々にふたりの距離は近づいていく。亜季のアシストもあってふたりは連絡先を交換し、メッセージのやり取りを交わすようになる。そんな中、依が猫好きなことを知ったひまりは、週末に開催される猫グッズのイベントに一緒に行かないかと誘い――。
依からの突然の告白に戸惑ってしまったひまり。依のことが好きではあるけれど、自分の”好き”とは違う”好き”を向けられて、どう答えればいいのかを悩んでいた。未希や母に相談をして背中を押されたひまりは、改めて依と向き合うことを決心する。ひまりが決めた依との向かい方とは――。
「SSGIRLS」への加入を決意した依は、ライブに向けて放課後のバンド練習に参加することに。毎日依と会っていたひまりは、空いた時間をもてあますのももったいないと、週二回くらいのペースで参加できる部活動を探し始める。そして部活巡りの最中、自然と美味しそうな匂いのする料理研究部の部室に吸い込まれ――。
ひまりが料理研究部に入ったことで、百々花に先輩としての立場をうばわれるのではと不安を露にする依。一方ひまりは亜季から、依のことが恋愛として“好き”だと想いを伝えられる。その一言で恋について再び悩みだしたひまりは、その心の内を百々花に相談する。そして、百々花の”好き”についての考えを聞いたひまりは――。
ライブの後、依に告白の返事をすると決意したひまり。そんな中、ステージで身につけるアクセサリーを探すために、ひまりと依はデートをすることに。プレゼントである依のイヤリングに緊張しないおまじないを掛けるひまり。かけがえのない時間に思わず、依は「これが最後のデートじゃないといいな」と微笑む。そして、「SSGIRLS」のライブの幕が上がり――。
学祭でのライブの参加のために訪れた生徒会室で「SSGIRLS」は依の前のボーカル・泉志帆と鉢合わせる。脱退した志帆は亜季たちと何やら確執があるようで…。一方、晴れて恋人同士になったひまりと依は、恋人繋ぎで帰宅して一歩ずつ仲を深めるのだった。そんな中、料理研究部の百々花を訪ねて志帆と天沢始がやってきて――。
志帆が率いるバンド「ローレライ」による学園祭ライブのオーディションでのパフォーマンスは圧倒的だった。「SSGIRLS」「ローレライ」ともにオーディションに合格するが、亜季は演奏後の志帆からかけられた言葉に動揺する。しかし依から、志帆は今よりも「SSGIRLS」にいた時の方が楽しそうな顔をしていたと励まされた亜季は、志帆としっかりと向き合うことを決意して――。