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11件目のメール

星加から直接合格発表を聞いた六太は、記者会見会場へと向かっていた。 遅れて到着した六太を壇上で待っていたのは、ケンジ、せりか、絵名、新田。 六太を含むこの5名が、新しい宇宙飛行士として合格したのだ。 会場は歓声と拍手で大盛り上がり。 しかし六太はいまだ夢心地で、『自分が宇宙飛行士になれる』という実感がえられないでいた。 そして居酒屋での祝賀会。 六太の携帯には祝いのメッセージメールが何件も届いていた。 なかでも『やっさん』こと古谷からは10件も来ており、その内容は――。 『なんやその答え! サル以下の発想やな!』 『ジブン一人だけ 顔がニヤケてるぞ』 など、ほとんどが六太に対するツッコミだった。 そのすぐ後、今度は福田が祝いにかけつけてくれた。 福田は六太、せりか、新田の合格が自分のことのように嬉しくなり、思わずテレビの前で泣いてしまったとのこと。 それはきっと古谷も同じだったはずだと、みんなで祝杯をあげるのだった。 店内の喧噪の中、宴会の時間は過ぎ――。 一人夜空の月を見ながらトイレで休憩をしていた六太は、いまだに合格の実感が得られずにいた。 そこに響く携帯のバイブ音。また古谷からのメールだった。 その文面は――。 『そーいえば大事なこと言い忘れてたわ。合格おめでとう』 六太は、立ち尽くしたままその言葉を受け止めた。 そしてさらに文面は続き――。 『閉鎖ボックスで2人を決めなあかんかった時、俺が言ったこと覚えてるか? 俺の中ではもう2人は決まってる。この2人しか考えられへんて。あれな……新田と――南波のことや。その2人

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  • Originally Aired December 23, 2012
  • Runtime 25 minutes
  • Content Rating United States of America TV-14
  • Network YTV (JP)
  • Created October 1, 2013 by
    Administrator admin
  • Modified October 1, 2013 by
    Administrator admin