魔物を喰らうことから「悪食令嬢」と噂され、他の貴族から避けられているマーシャルレイド伯爵家の令嬢・メルフィエラ。婚約者を探すために参加した遊宴会で、彼女は狂化した魔獣に襲われてしまう。この絶体絶命な危機を救ったのは、「狂血公爵」の異名を持つガルブレイス公爵だった。
命の恩人であり、魔物を食す趣味にも興味を示してくれたアリスティードとの別れに名残惜しさを感じつつも、屋敷へと帰還したメルフィエラ。するとそこには血相を変えた父・ジスランの姿が……。聞けば、ガルブレイス公爵家から早くも婚約の申し出があったという。さらにその翌日には、アリスティードが訪ねてくることになっており……⁉
アリスティードたちが生け捕りにした魔獣・ロワイヤムードラーを食すために「下準備」を始める一同。メルフィエラは魔法と曇水晶を駆使し処理に成功し、肉は騎士たちとともに美味しくいただくことに。そんな中、魔物食にこだわる理由を話すメルフィエラに対し、アリスティードもまた、自らの思いを語り始める。