魔物を喰らうことから「悪食令嬢」と噂され、他の貴族から避けられているマーシャルレイド伯爵家の令嬢・メルフィエラ。婚約者を探すために参加した遊宴会で、彼女は狂化した魔獣に襲われてしまう。この絶体絶命な危機を救ったのは、「狂血公爵」の異名を持つガルブレイス公爵だった。
命の恩人であり、魔物を食す趣味にも興味を示してくれたアリスティードとの別れに名残惜しさを感じつつも、屋敷へと帰還したメルフィエラ。するとそこには血相を変えた父・ジスランの姿が……。聞けば、ガルブレイス公爵家から早くも婚約の申し出があったという。さらにその翌日には、アリスティードが訪ねてくることになっており……⁉
アリスティードたちが生け捕りにした魔獣・ロワイヤムードラーを食すために「下準備」を始める一同。メルフィエラは魔法と曇水晶を駆使し処理に成功し、肉は騎士たちとともに美味しくいただくことに。そんな中、魔物食にこだわる理由を話すメルフィエラに対し、アリスティードもまた、自らの思いを語り始める。
メルフィエラと2人きりになったアリスティードは、改めて自身のことをどう思っているのか尋ねる。メルフィエラは、ありのままの自分を求めてくれるアリスティードとの婚約を心から望むのだった。一方、メルフィエラの父・ジスランは、婚約契約書に署名することをためらうが、アリスティードの本心に触れ、娘を託すことを決心する。
晴れて婚約を交わしたメルフィエラは、本格的な冬が訪れる前にガルブレイス領へ移ることに。ドラゴンに乗って迎えにきたアリスティードと共に、父や慣れ親しんだ研究棟に別れを告げた。宿泊予定地であるリッテルドの砦へ向かう道中、この地に生息する魔魚・ザナスの話を聞いたメルフィエラは、アリスティードに捕獲をお願いする。
アリスティードたちが生け捕りにした魔魚・ザナスの下処理をするため川へと向かうメルフィエラ。騎士たちの力も借りながら、アリスティードの力強い剣さばきと、メルフィエラの描く魔法陣の力で見事魔力を吸い出すことに成功する。下処理を終えた一行はザナスを砦へ持ち帰り、美味しくいただくための調理へと取り掛かることに。
一行はガルブレイス領に向けてリッテルドの砦を後にした。その道中、アリスティードの口から語られたのは、自らがガルブレイス公爵家を継ぐことになった経緯と、命を賭けてでも王国を守るという強い覚悟だった。その姿が亡き母・エリーズと重なって見えたメルフィエラは、共に生きることを考えて欲しいと感情をあらわにする。
ガルブレイス領を目前に、突如として現れた魔鳥・ベルゲニオンの大群に襲われるアリスティードたち。猛スピードで距離を取りつつ、ミュランたちが群れに攻撃を繰り出してもなお追い払い切れずにいた。メルフィエラはこの状況を打開するため、魔力が溜まった曇水晶に思いつく限りの魔法陣を描き込み、アリスティードへと託すのだった。
メルフィエラの機転により危機的状況を脱した一行は、本拠地であるガルブレイス領の城塞都市・ミッドレーグに到着した。期待と不安を胸に城へと足を進めるメルフィエラは、自身の身なりが乱れていることに気がつく。侍女がいない中、アリスティードは急いで女性騎士だけで編成されたブランシュ隊を招集する。
アリスティードは、古代魔法を熟知するメルフィエラを高く評価すると同時に、彼女の身を守るため、強大な魔法を操るということが外部に漏れ悪用がされないようケイオスとミュランに注意を促す。そこへ、アリスティードらを襲った魔鳥・ベルゲニオンの一部が集団で狂化しているとの知らせが入る。
魔樹・スクリムウーウッドの果実から魔力を吸い出し、芳醇なフルーツへと変貌させたメルフィエラ。その一部始終を見守っていたブランシュとナタリーは、魔物の研究に対し懐疑的な気持ちを抱いていたことを深く謝罪する。メルフィエラはその場を和ませようとアリスティードを嫌いになり実家に帰る! という冗談を言うも、本人に聞かれてしまい……!?
魔鳥・ベルゲニオンの討伐から5日後、ミッドレーグ城塞の騎士たちが集まる晩餐の席でメルフィエラのお披露目がスタート。君主であるアリスティードの婚約成立に、部下たちは大歓声を上げる。そこへ鍛冶師のガレオが現れ、メルフィエラを試すように蛇の魔物・キルスティルネイクの酒を勧める。差し出されたグラスを手にし、メルフィエラは一思いに口へと運ぶ。