謎の異生物・奇居子(ガウナ)によって太陽系を破壊され、わずかに生き残った人類は巨大な恒星間宇宙船シドニアでの旅を余儀なくされた。その出航から、約1000年――。 シドニアの地下で祖父にひっそりと育てられた谷風長道(たにかぜ ながて)は、祖父の死後、食料が尽きたことで地上へ出ると、米泥棒の容疑で逮捕されてしまう。窮地を救ってくれたのはシドニアの艦長だった。彼女に保護され、人型巨大装甲・衛人(モリト)の操縦士訓練学校に入学することになった長道は、初めて見る祖父以外の人間たちと交流を深めていく。そして、かつての英雄が乗っていたという一七式衛人(モリト)白月改・継衛(ツグモリ)を与えられ、初任務に就くのだが……。100年ぶりに姿を現した奇居子に遭遇してしまう。
報道で星白の戦死を知った長道は、連結型奇居子との戦闘記録を閲覧しに行く……。長道、星白、岐神、仄焔の4名に与えられた任務は、12本の爆破杭を一斉に起爆し尾部を切断すること。ところが、岐神の謀略によって長道だけが先行して起爆し、尾部切断は失敗してしまう。戸惑う長道に、奇居子の胞手が襲いかかる。そんな彼を命と引き替えに救ったのは星白だったのだ……。すべてを思い出した長道は自室にこもってしまうが、ララァとイザナのはからいもあり、少しずつ覇気を取り戻していく。一方、司令部では司令補となった纈が最初の作戦を遂行しようとしていた。その作戦は、先の連結型奇居子との戦いで逃した本体が潜んでいると思われる惑星の破壊だった。
対惑星誘導飛翔体によって奇居子潜伏の可能性があった惑星を破壊すると、星白機を模した奇居子3体が現れる。衛人操縦士たちは3班に分かれ、それぞれ1体ずつ奇居子と戦うことになった。奇居子が星白機の回線を使い星白の声で言葉を発することに戸惑いながらも、長道たち岐神班は星白を模した胞衣をぶら下げた1体を撃破。長道はその星白を模した胞衣の回収に向かう。一方、サマリ班も対峙した奇居子を撃破するが、中園班は全滅してしまう。中園班を全滅させた奇居子は他の2体よりも明らかに強力で、操縦士全員でかかっても追い詰めることができず、仄烽も犠牲となってしまう。だが、この戦いは奇居子の突然の逃走により終了した……。ララァは長道が毎回出撃させられることを不服に思い、小林艦長を問い詰める。そこには長道の出生にも関わる重大な秘密があった。
未知の生命体・ガウナに地球を破壊され、かろうじて生き残った人類は 巨大な宇宙船「シドニア」で旅を続けていたが、100年ぶりにガウナが現れた。 再び 滅亡の危機に襲われた人類だったが、人とガウナから生み出された白羽衣つむぎや人型戦闘兵器・衛人のエースパイロットである谷風長道の活躍により、ガウナをいったん撃退。 なんとか勝利をおさめたのだった。 あれから10年-。 シドニアの人々は、つかの間の平和を楽しんでいた。 つむぎも、今やシドニアの英雄となった長道に想いを寄せながら、 穏やかな日々を過ごしている。 だが、艦長・小林は分っていた。 ガウナがいる限り、この平穏は長く続かないことを。 そして、人類の存亡をかけ、最終決戦を決断する。 愛する人を守るため、シドニア最後の戦いがついに始まった。