孤児院で暮らす少女、フーカとリンネは、貧しい暮らしの中でも明るい未来を夢見て暮らしていた。 しかし数年後、リンネと離別して孤児院を出たフーカは苦しい生活の中で荒んだ暮らしを送っていた。 そんなある日、不良との喧嘩で負傷したフーカを救った少女がいた。 少女の名はアインハルト・ストラトス。挌闘競技選手である彼女との出会いが、フーカの運命を変えてゆく。
ナカジマジムの住み込みアルバイトとして働きながら、格闘競技選手の道を進み始めたフーカ。 アインハルトを師匠として、アインハルトの流派「覇王流」を学び、 ジムの先輩たちとともに練習を重ねてゆく。 一方、格闘技選手としてワールドランク1位の実力者になっていたリンネ。 天性の才能と圧倒的なパワーで勝ち続けているリンネ。 そんなリンネから、ナカジマジム一同にある申し出が行われる。
リンネの試合観覧のため、スタジアムを訪れるフーカとナカジマジム一同。 試合で圧倒的な実力を見せたリンネから、チャンピオンであるアインハルトと、リンネがかつて一度だけ敗北した相手・ヴィヴィオ、同じ強打者であるミウラに対して「同じ大会で戦いたい」という挑戦が行われる。 その時、フーカは……。
孤児院から服飾メーカーの社長夫婦のもとに養子入りしたリンネは、 優しい両親と祖父に愛され、幸せに暮らしていた。 しかし小さな出来事をきっかけに、リンネは3人のクラスメイトから執拗ないじめを受ける事になる。 家族を思い、誰にも相談することなくいじめに耐えていたリンネだったが、ある日、事件が起こる。
リンネに起きた悲しく複雑な出来事と、 リンネが「強くなろうとする理由」を知るフーカとナカジマジム一同。 リンネの過去と未来について思い悩みながらも、自分がリンネとどう向き合うかを決めるフーカ。 そして、フーカの元に豹型デバイス「ウラカン」が到着する。
冬の大会、ウインターカップ。 ナカジマジム4人とリンネがエントリーしたこの大会、 リンネと一回戦でぶつかるのは、ナカジマジム所属選手ミウラ。 U15最後の試合に情熱を燃やすミウラは、1ラウンド目にリンネから2ダウンを奪う善戦を見せるが……
敗北し、負傷したミウラは病院に搬送される。 ブロック決勝でリンネと戦うのは、かつてリンネに勝利した事があるヴィヴィオ。 技術のヴィヴィオと力のリンネ。双方譲らない試合展開となる。 自分を追い詰めるように強さと勝利を求めるリンネに対して、ヴィヴィオが伝えようとした言葉は……。
リンネが持って生まれた、技術を蹂躙する圧倒的なパワー、そして「強者としての才能」。 一方、筋力やタフネスといった「格闘技者としての才能」には恵まれなかったヴィヴィオだが、 ノーヴェの指導で身につけた、自分のストライクアーツを信じて貫こうとする。 二人の試合の決着は……。
ヴィヴィオに敗北し、戦意も自信も失ったリンネ。 リンネは競技を続ける意味を失い、競技を辞めるとヴィクターやジルに伝える。 一方、ブロック決勝にも勝利したフーカは、アインハルトと決勝で戦う事が決定する。 しかしリンネとフーカとの試合は流れる事になり、 リンネとの再戦のために努力を続けてきたフーカの思いは宙に浮いてしまう。 そんなフーカとリンネを見たアインハルトが、二人のためにとった行動とは……。
野外試合場で激戦を続けるフーカとリンネ。 ナカジマジムの先輩たちに教わり、身につけた技でリンネを圧倒するフーカと、 苦戦と負傷の中、それでも闘い続けるリンネ。 二人の胸に去来するのは、孤児院時代の二人の出会いと、二人で過ごした思い出だった。 すれ違ったまま繋がらない二人の思い出が、互いの拳に乗って激突する。
限界を超えて戦い続けるうち、ついに力尽きかけるリンネ。 意識を失いかけたリンネの心によぎったのは、ジルとの出会い、そしてジルと重ねてきた練習の日々だった。 決着をつけるため、二人は再び向かい合う。
戦いを終えたフーカとリンネ、改めて今までとこれからの話をする。 沢山の人に見守られていたこと、これから進んでゆく道。 リンネは、自分の迷いや悩みを打ち砕いてくれたフーカに、心からの感謝を伝える。 そして、フーカとアインハルトが戦う、決勝の日々が訪れる。
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