トランペット演奏にかけては「横須賀で№1」と言われている高校生の少年、「B・B」こと高樹翎。しかしB・Bは、本当に自分が打ち込めるものを探して、鬱屈とした毎日を過ごしていた。 ある夜、暴走族との乱闘を「持ち前のパンチ力」で制していたB・Bだったが、最後に現れた森山仁に完敗してしまう。この対決をきっかけに、B・Bは森山を倒すことを目的にボクシングに目覚め、一撃必殺の「10cmの爆弾」を生み出す。 一方の森山も、B・Bの強烈な拳に魂を揺さぶられ、究極の防御法「鋼鉄の肉体」を会得した。お互いを「天敵」と認め合う関係を築きながら、2人は関東高校ボクシング大会に出場する。しかし、卑劣漢の木地本の妨害により、2人の対決は水泡と帰してしまい、激昂したB・Bは木地本を殴殺してしまい、アメリカへの逃亡を決意する。
木地本を殺害したB・Bは、貨物船に乗ってアメリカへ密入国し、マフィアから「闇ボクシングでチャンプになれば市民権を都合する」と約束され、日の当たる場所への切符を求めて戦い続ける。強敵を倒しながら「闇ボクシング界の全米制覇」にあと一歩のところまで進む。 だが、マフィアの跡目争いの代理戦争として闘うことになり、対戦相手のシェイドは、天才的な見切りで「爆弾」を一度は封じるが、B・Bはまっとうなボクシング技術でシェイドを破る。しかし、シェイドが現在のマフィアのボスの血縁であったことから、B・Bはマフィアからも命を狙われるようになる。そんなB・Bを救ったのが、闇ボクシングでトレーナーに就いていたマジシャンだった。
B・Bはジュニアライト級での世界統一チャンピオンを目指すが、戦場で受けた破片が首の後ろに残っており神経を圧迫、衝撃を受けると死に至るという「時限爆弾」を抱えていることが判明する。 IBF世界ジュニアライト級チャンピオン戦で、錯乱した前チャンピオンのカルロス・ドミンゴが拳銃を乱射。これを阻止するためにB.Bが「10cmの爆弾」を用いて殺害。この模様が全世界に中継されていたため、WBA、IBF、WBCは、B.Bの「10cmの爆弾」の使用禁止を決定する。