片岡英吉(西田敏行)は、ある日、絶縁したまま死んだ息子の家へ突然現れる。息子の妻・夏子(古手川祐子)は「泊まって下さい」というが、三人の子ども(榮倉奈々・落合扶樹・小杉彩人)たちは猛反対。実は、英吉は胃がんだと思い込んで、自分が死ぬまでの時間を死んだ息子の家族と一緒に暮らしたかったのだ。英吉は末っ子の翔(かける)がいじめられていたと知り、いじめっ子に思い切りぶつかっていけと励ます。
昴(すばる/落合扶樹)が同じ年の女の子・夕貴(横山香夢)を部屋にかくまった。英吉(西田敏行)だけが気づくのだが、家族にはないしょにしていた。翌日、あたる(榮倉奈々)が夕貴を見つけてしまう。さらに、あたるの携帯が水びたしで壊れているのが発見された。夕貴の仕業だと詰め寄るあたるに対して、かばいきれない昴。しかし、携帯をぬらしたのが夕貴でないとわかり、昴は夕貴に謝るため駆けだしていく。
携帯電話を買いたいあたる(榮倉奈々)は友達に誘われて、自給3千円の怪しいバイトにでかける。英吉(西田敏行)は売春のうわさのある、そのバイト先にのりこみ、あたるを助けだす。しかし、あたるは家に帰ってから部屋にこもってしまう。そんなあたるに英吉は、ドアごしに切々と、自分にとってあたるがどんなに大事な存在かを訴える。英吉の優しい気持ちが心にしみ、あたるの、英吉への心のわだかまりが少しずつ解けていく。
英吉(西田敏行)と夏子(古手川祐子)がそれぞれの思いを抱えて家出をする。残されたあたる(榮倉奈々)ら子供たちは、仮病を使って二人を家に呼び戻し、仲直りバーベキューパーティーを開く。心のわだかまりがほぐれる二人。夏子は亡き夫が、いかに英吉のことを考えていたかを明かす。翌日、英吉は一人で生きていく覚悟で家を出た。しかし、夏子と子供たちは、息子の墓の前にいる英吉をみつけて、一緒に暮らそうと訴える。
ジイジこと英吉(西田敏行)の胃ガンの手術は、無事に終わった。夏子(古手川祐子)は、ジイジのために部屋を増築しようとしていた。しかし、英吉はその話を断る。そのことで夏子はジイジと口論になり、過労もあって倒れてしまう。英吉は、昔世話になった沢田(織本順吉)が妻を失い孤独でみじめな暮らしをしているのを目の当たりにし、自分は恵まれていると自覚する。その晩、ジイジの部屋に翔(小杉彩人)が拾った犬を隠し…。
高2のあたる(榮倉奈々)が進路に悩んでいる。やりたいことがみつからないうえに、家庭の経済状態を考えると大学に本当に行っていいのかどうか迷っているのだ。そんなあたるが、進路問題で夏子(古手川祐子)とケンカをして家出してしまう。ジイジ(西田敏行)は、「親やジイジに迷惑をかけたっていいじゃないか。ジイジなんて迷惑のかけどおしの人生だよ」とあたるを励ます。
昴(落合扶樹)は、幼なじみの舞(鈴木かすみ)に妊娠中絶のためのお金がほしいと言われ、夏期講習の費用とウソをついてジイジ(西田敏行)から10万円をもらい、舞に渡す。ジイジにばれても、昴はお金の使い道については話さない。舞が妊娠したのがウソだったとわかるが、昴は舞のことを信じる。ジイジはそんな昴に「自分が正しいと思ったことはとことんやってみろ」とアドバイス。昴は舞のウソに最後までつきあい、ついに…。
夏子(古手川祐子)の大学の同級生・桜井(梨本謙次郎)は、ジイジ(西田敏行)に直接借金を頼みに来たときに、魔がさして夏子の通帳と印鑑を盗んでしまう。ジイジは桜井の事務所を訪ね、「大切な人を裏切っちゃいかん」とだけ言い、200万円を桜井に貸す。そして、このことは夏子にないしょにするから、今後も夏子や孫と今までどおりつきあってほしいと言う。桜井はジイジに泣いて謝るのだった。
ジイジ(西田敏行)は、ガンが再発したので老人ホームに入るとウソをつく。そのことを反省しつつも、ジイジはみんなが心配してくれることがうれしかった。しかしウソがばれてしまい、みんなから責められる。翌日、ジイジが姿を消してしまう。夏子(古手川祐子)たちはジイジが書いていた遺書を読んで、ジイジの本当の気持を知る。ジイジが胃ガンの再検査を受けたこともわかり、みんなで迎えに行く。