2つの日常が交差するとき、世界に新たなる非日常が生まれる― 都立ツツジ台高校。 放課後の教室で、響裕太は記憶の中にあるはずのグリッドマンをノートに何度も描いては消していた。 かつてこの世界はひとりの少女によって作られ、壊された。 その少女の心を救ったのは、異次元からやってきたハイパーエージェント・グリッドマンと、彼女が作った心を持った怪獣、そして裕太たちであった。 2年生に進級し、六花と別のクラスになった裕太は告白を決意する。 そんな平和になった世界で過ごす彼らの日常は、轟音と共に崩れ始めた。 裕太に訪れる危機の最中、突如現れるグリッドマンは語りかける。 「この世界のバランスが崩れようとしている」 やがて真紅の強竜ダイナレックスや、グリッドマンの協力者である新世紀中学生、そして別世界の住人、麻中蓬たちも裕太の前に次々と現れる。 六花への想いを秘めたまま、裕太の非日常が始まった。
1993年より放送された円谷プロダクション制作の特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」を原作に、TRIGGERがアニメーション制作を手がけた2018年放送のテレビアニメ「SSSS.GRIDMAN」の劇場総集編。テレビアニメ版の助監督・金子祥之が監督を務め、新解釈ともいえるストーリーで再構成した。 平和な街ツツジ台に、突如として巨大な怪獣が現れた。高校生の響裕太は不思議な声に呼ばれて「ハイパーエージェント・グリッドマン」と一体化し、苦闘の末に怪獣を倒す。その場に居合わせてグリッドマン誕生に立ち会った裕太の同級生・内海将と宝多六花は、裕太と3人でグリッドマン同盟を結成。しかし翌日、3人以外の人々に怪獣についての記憶はなく、犠牲者は元から存在しないことになっていた。裕太たちはグリッドマンと共に、世界の危機に立ち向かうことを決意する。