岩永琴子は、病院で偶然出会った桜川九郎に一目惚れした。 それから二年後、機会を伺っていた琴子は、結婚を前提に付き合わないかと九郎に提案する。 元カノ・紗季と別れた話を語り始めた九郎に、自身の“正体”を明かす琴子。 そんな中、琴子の元に化け狸が現れ、図書館の結界が破られたと告げて……!?。
山奥の築奈沼のヌシである大蛇から、琴子の元に相談が届く。 殺人事件の犯人・谷尾葵が沼に死体を捨てたのだが、大蛇には納得がいかないことがあるという。 九郎の“力”について聞いた琴子は、今晩一緒に山奥まで来て欲しいと頼み込む。 しかし、九郎は琴子の付き添いを、とある理由で断り……。
犯人が沼に死体を投げ込んだ本当の理由を問われた琴子は、自身の推理を語り始める。 それは大蛇ですらも恐れ慄く、谷尾葵の恋と後悔の物語だった。 時は流れ二年半後、真倉坂市では通り魔被害が多発していた。 その犯人は元アイドルの亡霊・鋼人七瀬だと、まことしやかに噂されており……!!
鋼人七瀬の事件を解決するため真倉坂市に駆けつけた琴子は、警察官となった紗季と出会った。 鋼人七瀬について調べた紗季は、その元となるアイドル・七瀬かりんが謎の死を遂げていると知る。 鋼人七瀬を倒すには、七瀬かりんの死について詳しい事情を知らなければならないが……。 脚本:高木 登 コンテ:後藤圭二 演出:山内東生雄 作画監督:山川拓己
鋼人七瀬と闘う男を見つけた琴子。 近づいてみると、それは苦戦を強いられている九郎だった。 そこへやって来た紗季と話すうちに、琴子は九郎から聞いた幼いころの奇怪な体験の話を思い出す。 鋼人七瀬は普通の怪異ではなく、倒すには別の方法が必要だと気付いた琴子は……。 脚本:吉永亜矢 コンテ:小川治人 演出:吉田りさこ 作画監督:松本健太郎、若月愛子
鋼人七瀬がまとめサイトから生まれた怪異であると気付いた琴子。 人々の想像力によって不死身の存在を保つ鋼人七瀬を攻略するには、本物の怪異を越える物語を構築するしかない。 鋼人七瀬に立ち向かうため、琴子は紗季に協力を求める。 七瀬かりんが死亡した現場を訪れた一行は彼女を目撃したという幽霊と出会い……。
寺田刑事が鋼人七瀬に殺された。 ネットではついに鋼人七瀬が殺人を犯したという話題が飛び交う。 琴子は九郎と話すうちに、事件の黒幕の存在を確信する。 このままでは新たな犠牲者が出るかもしれないと考えた琴子たちは、今夜のうちに鋼人七瀬を倒すことを決意する。
紗季は九郎の従姉・桜川六花と出会ったときのことを思い出していた。 六花はすでに亡くなっていると耳にしていた紗季は、その情報を琴子から聞き出そうとする。 そんな中、まとめサイトの掲示板は再び活性化し、鋼人七瀬は次第に存在感を強めていた……。
全ての準備が整い、いよいよ鋼人七瀬攻略議会は幕を開けた。 鋼人七瀬は本当にいるのか?でっちあげられた都市伝説にすぎないのではないのか。 その存在を巡って、嘘と真実の戦いが始まった。 琴子はPCに向かい、自身の推理をまとめサイトの掲示板に書き込んでいくが……。
琴子が提示した解決が掲示板で受け入れられたかと思われた矢先、その推理は棄却されてしまった。 しかし、琴子は次の推理を用意していた。 鋼人七瀬を倒すべく放たれる第2、第3の解決。 その前にたちはだかる桜川六花と鋼人七瀬。 はたして亡霊は打ち消せるのか……?
3つの解決を提示したが、いずれも棄却されてしまった琴子。 九郎も鋼人七瀬を倒せる可能性のある未来に手を伸ばしたが、六花によりそれは掴めず儚く消えた。 しかし、琴子にはさらなる策があった。 鋼人七瀬は亡霊ではない。その存在を消すべく放たれる琴子の第4の一撃とは……!?
妖怪、あやかし、怪異、魔、物の怪、幽霊、すべてには秩序がある。 秩序に反した行いは、決して許されない。 琴子の第4の解決は、まとめサイトで受け入れられ、鋼人七瀬に最後の一撃を放つ九郎。 果たして鋼人七瀬を消滅させることはできるのか!?そして、六花による企みの目的とは……。 脚本:高木 登 コンテ:後藤圭二 演出:後藤圭二 作画監督:
とあるマンションの地縛霊から「謎の怪異」の相談を受ける琴子。夜な夜なマンションの空き部屋から怪音が聞こえ、そこには四本腕の人非ざる姿の人形が落ちているという。正体を突き止めるため、九郎と一緒に調査へ向かうことにする琴子だが…怪異たちの秩序を守るため、知恵の神・琴子の推理が始まる!
11年前、雪山で雪女に命を助けられた過去を持つ室井昌幸。仲間と妻に裏切られ、極度の人間不信に陥った彼は、雪女と出会った山の麓の町に移り住んだ。その町中を散策している時、昌幸の目に飛び込んできたのは偶然にもあの雪女と同じ容姿をした女性で……!?
離婚した妻の死により、警察に殺人の疑いをかけられた昌幸。遺体の手のひらには、昌幸に不利となるダイイングメッセージも見つかった。無実を証明できるアリバイの証人は殺人時刻に一緒いた雪女のみ。しかし、怪異が警察に証言するわけにもいかない。真犯人を見つけるため雪女は琴子の力を頼ることに。
真実と虚構を織り交ぜながら事件の核心に迫っていく琴子は、真犯人は分かっていると断言する!さらに、昌幸はすでに殺人の疑いによる危機的状況も脱しており、ダイイングメッセージは真犯人が昌幸を犯人に仕立てるために書いたものだと。明らかになっていく残酷な真相に昌幸は耐えられるのか……。
琴子と九郎から隠れ、一人アパートに移り住んでいた六花。鞄ひとつで入居してきて保証人もいない六花は、三人立て続けに自殺者が出た事故物件を借りていた。大家の紺野和幸は、車にはねられてもケガをせず、事故物件にも動じない六花を不思議に思い、引越しの経緯や自殺者についての質問をするのだが……
港町で化け猫と暮らす嶋井多恵。漁港に立ち寄るとそこには大量の魚の死骸が打ち上げられており、町民たちは「善太の祟り」と恐れていた。亡くなった孫の姿を木の人形に模して死んだ戸平善太。夜中に歩き回るようになった木の人形。まるでピノッキオの童話が連想されるような異変が起きていて……
怪異たちに頼まれ多恵を訪ねてきた琴子。夜になると電撃で無差別に魚をショック死させる木の人形は、この地に落ちた「ある異物」の力が秘められており、この世の理とは相いれない力を持つことが分かった。早速、人形の排除に取り掛かる琴子たちだが、人形にはある秘密が隠されていて……!?
ホテル経営や様々な事業を展開する音無グループの会長・音無剛一が、密に琴子との面会を申し出る。剛一は、かつて路上強盗によって妻を亡くした事件について、自分が黒幕だったと告げる。そして余命が僅かとなった今、自分が殺人犯である真実を子供たちに詳らかにしたいのだ…と琴子に願い出る。
『私は二十三年前、妻の澄さんを殺した。それが真実であると説明せよ。そして、その課題に最もうまく応じたものに遺産相続の優先権を与える』。剛一が出した課題に向き合う親族たちであったが、琴子はふと疑問を投げかける。偶然にも剛一の子供達全員にアリバイがあるのはなぜか?事態は思わぬ展開を迎えて……
殺された澄の人生を思い返す音無莉音と亮馬。澄は父親の音無伝次郎の方針に従って生きてきた。人生を捧げてグループを発展させてきたが、その成功法則は続かず崩壊寸前まで迫ってしまった。そんな時、澄の殺人事件が起きてグループは助かった。莉音はその経過から事件の真相がわかったかもしれないと言い……!?
莉音が出した回答を音無剛一は是とした。しかし、その回答を翻し「澄の死は自殺ではなく真犯人がいる」と言い切る琴子!彼女はまだ明かしていない妖狐から聞き出した「ある重大な事実」を握っていた。一体真犯人は誰なのか!?
老舗のうなぎ屋。強盗殺人で妻・雪枝を亡くした梶尾隆也は、友人の十条寺良太郎から問い詰められる。雪枝を殺害した犯人は隆也ではないか、そして、疑われないよう憔悴した様子を装っているのではないかと。事件は奥の席で特上うな重を食べていた琴子を巻き込んで、怪異が絡んだ非日常の様相を呈していき……!?